11月1日(月)
■シェーンブルン宮殿
今日はシェーンブルン宮殿に向かう。ウィーンの目玉観光名所のひとつで
ハプスブルク帝国の離宮だったところなのだけど、実際は王宮よりもずっと大きい。
ベルサイユ宮殿にいったことがないので比較が出来ないのだけど
庭園も含めると恐ろしい広さであることは間違いない。
内部はそろそろ慣れてきたのでなんとも思わなくなっているけど
いかにも西洋的ゴージャス空間が広がっているのでした。
シシィと呼ばれているエリザベート皇后のエピソードを中心に音声ガイドから
説明が流れていて、説明を聞く限りではどうしようもないダメ人間に
思えるのだけど、なぜか観光の目玉としては人気があるようだ。
悲劇的な話を人は好むのだろうか?
もうひとつの感想としては、フランスやイタリアの豪華さと比べると
ややデザインが落ち着いた雰囲気がするので、日本人としてはなじみやすいかもしれない。
■馬車での庭園遊覧
宮殿前に馬車での遊覧サービスがあって、5ユーロ程度で庭園を1周してくれる。
馬鹿みたいに広い宮殿なのでこういった足がないとつらくてしかたがない。
のんびりとした馬車の速度でまわる庭園はちょうど紅葉がもっともきれいな
タイミングだったこともあって素晴らしい体験だった。
降り積もった落ち葉の上を駆け抜けていく中で広がる光景は名曲アルバム
的な世界で、冬は厳しいかもしれないけれどこういう世界でクラシックは育ったのだな
という空気や世界からくるバックグラウンドが感じられて異国人として
すごく羨ましい気分になった。
おいしいワインやパンを食べてこんなに美しい庭園をジョギングして疲れたら
紅葉につつまれたベンチで音楽を聞くなんて生活、そしてうまい空気
旅行だといいところしか見ないのでどうしても自分の生活する世界が
見劣りしてしまう部分はあると思うのだけどこういった世界を見てしまうと
幸せってなんだろう?
みたいなことを考えてしまう。