2022年12月26日 (月)シェムリアップからハノイへ

2022年12月26日 (月)
今日はシェムリアップは最終日で夜にフライトでハノイで向かう。
あらかじめLate Checkoutを申し込んでおいたので直前まではホテルが利用可能。
とはいっても観たいものは既に消化してしまったので、今日は電動バイクを借りて
観光ではいけないようなポイントを回ってみることにする。

どぶ川

観光地の近くは清潔で美しかったけれど、少し外れるとドブ川が現れたり、悪臭が漂ったりして今の日本では体験できないカオスな世界が広がっていた。

■ラッキーモール ☆☆☆☆☆
コロナでテナントが全滅してほぼ廃墟になってた。

唯一空いてた地元のバーガーチェーン

■アンコールマーケット ★☆☆☆☆
中華系資本のスーパー。
悪くはないんだけど、わざわざバイクを飛ばしていくほどの何かはなかった。

■プサールー(新大ルー市場)★★★★★
これは予想と違って、大当たり。
豚の生首や、羽をむしった鶏がそのまま並べられていたり
生肉の塊が吊るされていたり、昭和の中期のような市場、今風に言うならアジアのカオスそのものを体験できる。観光客は全く見かけなかったので、私は相当目立ったらしくずっといろんな人の視線をあびて正直怖かった。英語も絶対通じないなという雰囲気だけど、こういうものに興味があればすごい面白いところ。

生魚。淡水魚なんですごい臭い
もちろん臭い
当然だが臭い

その後はホテルに戻って昼食をとり、少し休憩してバイクを返却し
空港へ向かった。

吉野家があるのは事前にしっていたのだけど閉まっていた
明治の謎のお菓子
チャーハン。これはうまかった。

シェムリアップの空港はかなり空いていたので、出国手続きは20分程度で完了し、チャーハン定食を食べてフライト。
ハノイのイミグレが激混みだったので非常に疲れたが、Grab Taxiをなんとか捕まえてホテルへ直行。
異常くらいクラクション鳴らしまくる運転手になれないものを感じつつ、我慢してホテルに着いた頃には22時を超えていた。

2022年12月25日 (日)シェムリアップ3日目

今日はガイドを雇って今回の旅行の本命のアンコールワットと、アンコールトムに向かう。
ガイドは
https://cambodiajptourguide.com/
上記のチャイヤさんを事前に手配していた。

選定基準:以下の3点
・日本時間で22時くらいのメールに即レスが来たこと
・調査した結果の評価が全体的に高く、信頼できると判断したこと
・苗字はひらがなで書いてくださいといった細かやな考慮がされているやりとりだったこと

チャイヤさん(有能ガイド)

結果的には素晴らしい対応をしていただいたので正解でした。

■朝のアンコールワット ★★★★★
A2「朝日と三大遺跡(アンコールワット、アンコールトム、タプローム)」1日ツアー
を頼んでいたので、まずは朝の5時過ぎからアンコールワットへ向かう。

観光で日の出を見るような早起きはしたことがなくて正直だるかったのだけど、観光としては定番っぽいので頑張って早起きしてみた。結果としては早起きは正解で期待をはるかに超えて美しく、こんないい歳のおっさんの心のどこかを震わせるような、映画の1シーンを切り取ったような絶景を見ることができた。年を重ねると色々なことに対して感動が薄くなってしまうのだけど、小さな子供の時にゲーム買ってもらったときのような弾んだ気持ちを今一度思い起こさせるような何かがあった。
チャイヤさんによると、そもそもこの地域の観光では日の出を見るという文化は無かったのだけど、日本人が「ご来光」をありがたがる習性から日の出のアンコールワットに集まるようになって、それが他の民族にも伝播していまでは定番コースになってしまったのだとか。
ちなみにガイドの人がいると、どのタイミングでどの場所がきれいとかを教えてくれるので非常に助かりました。あとスマホのカメラの扱いが非常に上手い。自分でもiPhone使っていたりして研究していたようなので、おそらく単にこのチャイヤさんが有能というだけなのかもしれないけど。

ナイトモードが発動していたので明るく見えるが実際はかなり暗い
少しずつ明るくなってきた
西側の池が日の出スポット(ガイドさん優秀)
水面に建物が映って幻想的
チャイヤさんおススメスポット
人は多い
有能スポット
絶景シリーズ

日が昇ったらいったんホテルに戻って、朝食と休憩して再出発。

■アンコールトム 南大門
一人で行っていたら同じ遺跡にしか見えなかったのだろうけど、歴史や宗教などの説明を含めて語ってくれるので興味深く見ることができた。

南大門

■バイヨン寺院★★★★☆
かなりの巨大寺院でアンコールトムの中核なのだけど、後で行くアンコールワットと比べるとかなり劣化が進んでいてその点が大きな違い。

バイヨン寺院入口
みんなが思い描く古代遺跡シリーズ
その2
内部の廊下
シリーズ何かあれば死ぬ
カジュアルに出現するサル

YS2の最初の神殿遺跡ってこんなんだったよね

■バプーオン★★★★☆
西洋風の古代神殿っぽい雰囲気をたたえていて、コンピューターゲームの世界観のモチーフとして多用されている美しい佇まい。
内部より少し遠くから見ると特に美しい。

ファイルコムのゲームっぽい神殿 チャイヤさんが秘密の撮影スポットを教えてくれた
神殿側から歩いてきた橋を見たアングル
ファルコムっぽい神殿その2
象のテラス ここから王が戦争時に演説とかしたらしい AOE的な世界

■タプローム★★★★★
遺跡そのものは正直違いが分からないのだけど、木が遺跡を包み込んでいる箇所がいくつかあり、これもゲームやインディジョーンズで使われていたような世界観の元ネタになったんだなというのが凄く良く分かるはず。最近だとアンチャーテッドとか?

入口
崩壊しまくり
失われた古代文明的な世界

■昼飯
連れて行ってもらったお店で焼きそばを食べたが美味しくない。
やはり地元料理は想定通り鬼門。
味付けが甘い感じなので日本人に致命的に合わない感じがする。

■アンコールワット ★★★★★
アンコールワットがなぜ午後かというと、写真を撮る際に逆光にならないようにするためとのこと。
さすが専門ガイド、視点が深い。。。
日本語専門のガイドなので、日本人女子がSNSへ投稿する写真にこだわりを見せることからそのニーズにこたえるために写真や構図、アプリの機能などを調べ上げて詳しくなったとのこと。
(こいつ優秀だな、、、、)

裏口から入る
とりあえずでかい

アンコールワットそのものは他の遺跡とテイストは同じなのだけど、規模がデカい、劣化が比較的少ない、彫刻なども残っている。修復も進められているといったところが違い。
ガイドの説明も深い内容になってくるので、非常に興味深かった。

他の遺跡と違って保存状態が良い
廊下 壁画の彫刻もきれいになっている(修復した?)
落ちたら死ぬ階段
AOEのマップにありそうな風景
江戸時代に鎖国する前に来た日本人が残した落書き
朝にいた池のあたり
遠景 (絶景)
チャイヤ先生に窓を額縁にしたアングルにしろというアドバイスを受けてとった写真

■ガイドと雑談
・隣国と仲いい?
「悪いですww」
「あー、うちも近所の国とは仲悪いっすわww」
みたいな会話をした。
ざっくりいうとこんな感じ
・ベトナム
→とにかく狂暴、何かあると攻めてくる。アメリカと戦争するし通路に使われるしろくなことしてこない。
・タイ
昔から常に攻めてくる。ろくな奴らじゃない。
・アメリカ
→爆撃するし、地雷ばらまくしろくなやつらじゃない

常に周りに蹂躙されているんでそういう世界観になるんだなというのが興味深かった。
ポルポトがクズなのは共通認識みたいです。

■道路の舗装
Google Street Viewでは舗装されていなくて怖い雰囲気だったので身構えていたのだけど実際にいくと、普段使う道路は舗装されていたので良い感じだった。
チャイヤさんに聞くとCovid-19以降、シェムリアップには観光産業しかなくてそれが壊滅的な状態になったのでその時に道路を作りまくったとのこと。
少なくとも今の政府はいい仕事するなと思いました。

■シェリムアップの治安
その辺のトゥクトゥクの運転手はすぐにマリファナを売りつけようとしてくるけど、ホテルに手配してもらった人はそういうやべー運転手はいないんで、ホテルの手配は重要。
治安自体は雰囲気はともかく、プレッシャーを感じるような場面は全くなかった。
チャイヤさんに聞いても、観光都市なので治安面はメチャメチャ力いれてるので大丈夫とのこと。
ちなみに他の地域では全く見ない交番的なものも、パブストリートの目の前にあった。

■焼肉(まずい)
ホテルに戻って力尽きたので、風呂に入ってから近くのBBQレストランという名の焼肉で夕食

選定基準
・Google Mapの評価が良い
・地元民向けっぽい
・客も地元民が多かった
・肉を焼いた匂いは非常に美味しそう

結果
まずいというより美味しくない
炭火でやいた肉が美味しくないという衝撃的な体験をすることになった

2022年12月24日 (土)シェムリアップ2日目

早朝のホテルの部屋の前


早く寝すぎたせいか朝は6時過ぎに起床。
ホテルの朝食をとってお出かけ準備。
コーヒーはかなり美味かった。

トゥクトゥクのおじさんの運転でまずはアンコール国立博物館へ。
国立博物館ですら支払いがUSドル建てというのはどうなのかと思ったがそういうものなのだろう。。。

トゥクトゥクのの運転手のおじさん

ホテルが紹介してくれたトゥクトゥクのの運転手の人は、他のトゥクトゥクのの運転手のようにマリファナや売春を執拗に勧誘してこないので信頼できる感じの人だった。まあカンボジア人全体に言えることだけど空いてる時間はすぐ寝たりしてのんびりした人ではあったけど。

■シェリムアップ支払い事情
基本的にUSドル支払い。1ドル以下の細かいお金は現地通貨という特殊な貨幣流通となっている。1ドルが何リエル(現地通貨)かは店によって微妙に違うので、よく分からないままお釣りとしてひたすらリエル札が貯まっていく状態になる。
消化したいときは数ドルくらいの支払い時にどばっとリエルを出すと消化できる。

■アンコール国立博物館 ★☆☆☆☆
微妙。あまり仏像などの知識がないので正直キツかった。
入場料も高いこともあり、あんまりおススメしない。
遺跡などは普遍的に人に訴えかけるような何かがあると思うんだけど
日本で仏像の展覧会などを見て楽しめる人じゃないと厳しいと思う。

こういうのが楽しめないとキツイ
お土産コーナーのシルク製品 白人向けの派手なデザインが多い
屋根付きオープンカーといった趣で乾季だとものすごく快適

■プレループ ★★★☆☆
次に連れて行ってもらったのはプレループ
思っていた感じの遺跡に初めて対面して感動!
アユタヤの遺跡よりも迫力があって、実際に登ったりできるところも素晴らしい。

いかにも遺跡といった雰囲気
頂上からの風景
途中で寄ったタイヤの空気入れ屋!(そういうビジネスがあるようだ)
何かが丸焼きにされて食べられた残骸 ちなみに普通に怖い

■バンテアイ・スレイ ★★★☆☆
結構離れた郊外にある遺跡
テイストは他の遺跡と大きく異なるところはないのだけど、敷地が広いので散策するのは楽しめる感じです。
散策してたら普通に牛が歩いててビビった。

少しこじんまりとした遺跡
牧場?牛が瘦せている種類なのか見た目が全然違う

■シェリムアップ気候事情
私が行ったのは12月でしたが、ガイドの言う通り最高の季節でした。
寒い日本から来るとちょうど泳げるくらいの暑さがありつつ、乾季真っただ中なので湿気はなく日陰に入ると涼しい気候でした。
移動手段はバンテアイ・スレイくらいの距離まではトゥクトゥクのほうがオープンカー感覚を味わえてよいです。

■地雷博物館
戦争(内戦含む)で埋められた地雷についての博物館。
展示はこじんまりとしたものだけど、なかなかハードな内容なので興味ある人には刺さると思います。ちなみに「地雷は踏んだ瞬間爆発するから、足を離したらダメってのはハリウッド映画の嘘だから信用するなよ」とか書いてあったのが面白かった。

地雷博物館だが、大きな爆弾も展示されている
ハリウッド映画の描写は嘘的な説明とか
膨大な数の兵器
丸焼きにされてる何か
何かよくわからないものの串焼き

■タ・ソム ★★★☆☆
このあたりから全部同じようなものに見えてくる。

全部同じに見えてくる
日本だと安全性から絶対立ち入り禁止になってそうなエリア
アンチャーテッド風味の世界

■ニャックポアン ★★★☆☆
ため池に架かる橋は絶景といってもいいので、1度は見たほうがってレベルのおすすめ。
渡った先のニャックポアンは若干期待外れでした。

この橋は一見の価値あり
池も広くてパノラマ感が素晴らしい

■プリヤ・カーン ★★★☆☆
かなりの巨大遺跡。
このくらいになると完全に区別がつかなくなってくるので、ガイドがないと
厳しいなと強く感じて、翌日に期待した。

入口
今振り返ると大型で見ごたえがあるが見ているときは既に飽きていた

夕食はパブストリートそばのイルフォルノというイタリアンでピザとサラダを頂く。
ナポリ式のピザで日本やイタリアで食べるものと比べても遜色のない素晴らしい味わいだった。スパークリングワインとビールをぞれぞれ一杯頼んで合計20ドルだった。
観光地価格の店でこの価格なのでやはり物価は大幅に安い。

旅行TIPS
200v対応の電源タップがあると部屋のコンセント事情に依存せず便利に電子機器が使える
通常あるべきフレーバーが無いことから後発発展途上国であることが伺える

チョコミントは先進国の証。

2022年12月23日(金)シェムリアップ1日目

関空の国際線は未だにごく少数のフライトのみに限定されているため、パンデミック以前のように3時間前に空港に到着といったスケジュールは必要なくて、むしろ早く着くと店が閉まっていて却って困るのではないか?
という予測の元に2時間前に到着したのだけど、これが大きな失敗で普通に間に合わずに追い抜きレーンを使う羽目になった。原因としては、関空や航空会社側が大きく人を減らしていて処理できる時間単位当たりの旅行客数が減っていることで、特に手荷物検査が今まで見たことないくらいの人の滞留をしていて1時間程度では手荷物検査が始まらない状況だった。とはいっても荷物預けて飛行機は行っちゃいました!みたいなことはさすがにしないので、なんとか飛行時間ギリギリで搭乗口に乗り込んで出発。

ハノイ空港 その1
空港自体はかなり空いてた
悶絶するくらい甘いココナッツミルク入りのコーヒー
山が近くにある日本のような風景が広がっている


ハノイで少し仕事をして、シェムリアップ到着からホテルについたのはだいたい22時前。
翌日のトゥクトゥクの予約をフロントでお願いして、疲れていたのでホテル目の前のグルジア料理屋で軽く食べて就寝。
ちなみにトゥクトゥクはざっくりした郊外の遺跡ルートをお願いして1日で23ドルだった。
この地域の物価が安すぎる。物価というか、人件費か。

シェムリアップ空港のターミナル(これだけ)
ホテルのチェックイン時に出たウェルカムドリンク 疲れてたので1口だけしか飲んでない
アップグレードされたのでラブホみたいな部屋に案内された
築城すると一気に生活感が溢れる
せっかくセットアップしたのに映らないAbemaTV
同じく映らないDアニメストア

夕食といっても遅い時間になったので、ホテル前のグルジア料理屋さんでおススメのビーフシチューとビールを軽く頂いて就寝。

【帰国後の感想】グルジア料理屋というのは日本だとまず見かけないのだけど、シェムリアップは欧米の観光客が非常に多いため欧州各国の料理店が軒を連ねているので、地元料理にこだわらなければそういった店を発掘する楽しみもある。

2022 シェムリアップ&ハノイ準備編

例のパンデミック以来3年ぶりの海外旅行に行ってきました。行先はシェリムアップとベトナムのハノイです。

  • 準備編 その1 行き先選定
    候補とざっくりとした評価

■地域選定
・北米
×物価が上がりすぎているのでNG
・ヨーロッパ
△ロシア上空が飛べないので飛行時間が長すぎる
×関空からだとエミレーツでのトランジット一択になり、24時間かけても到着しない可能性あり
×航空券が純粋に高い
・アジア
△タイは前回行ったので、もう少しテイストの違うところに行きたい
〇航空券は安い
〇移動距離が短いので時間を有効活用できる

・インド
△距離のわりに航空券高め
△衛生がやばそう
△移動がキツそう

消極的選択としてアジアを選定

■どの国にするか?
・ヴェトナム
△北部はいいけど、中部は雨期なのでNG
〇ごはん美味しそう
〇ハノイは歴史的な観光地が多い

・シェリムアップ(アンコールワット)
〇1回は行ってみたいアンコールワット
△メシがまずそう
△治安がやばそう
△衛生がやばそう
×ビザ申請が必要

・ラオス
×そもそもよく知らない
×何があるかわからない

・タイ
×もう行った

・シンガポール
×高そう

■決定への過程
上記のような評価なのでハノイは行ってみたくなったのだけど、それだけだと時間が余るので他のヴェトナムの地域をめぐることを考えたのだが、ヴェトナムは南北に大きく伸びた地形をしていて、北部・中部・南部の各地域で大きく季節の特性が違うようだ。具体的に言うと観光面で面白そうな中部はこの季節は雨ばかりなのでおススメできないようだ。
シェリムアップは行きたい理由と嫌な理由がどちらも大盛りになっているので、悩ましいところだったのだけど、最終的には衛生と治安は良いホテルを抑える。ビザは良く調べるとインターネットで申請できることが分かったのでシェムリアップとハノイを選択した。

・準備編その2

■カンボジアのビザ申請
https://www.evisa.gov.kh/
上記URLから申請可能。東京か大阪なら大使館で申請可能だが、手間を考えるとevisaのほうが圧倒的におススメ。
申し込み後にPDFでビザが届くので、入国時と出国時の合計2枚を印刷(白黒でOK)しておけば完了。

■アンコールワットのチケット
https://www.angkorenterprise.gov.kh/
ここで入手可能。
こちらもハマりやすいので以下注意してください。
・日本語表示だとクレジットカードの決済が通らないので表示の言語の設定を英語モードにする
・写真をアップロードする際に顔認識チェック(実際に顔写真なのかをAI判定する)があるが、メガネ外さないと通らない
・申し込み時に1dayが途中で3dayになったりするが、私が買った期間は特例で2dayが追加されていたため。つまりチケットは1dayだが、2dayがadd-onされているので3day表記となる。どちらも間違いではない。(現地のガイドに後で教えてもらった)