ウィーン その4 王宮とハリポタ図書館

10月31日(日)
今日は王宮周辺の観光スポットを中心に回る。
MorzinplatzからトラムでBurgringまでゆく。まだ美術史美術館は開館していないので
王宮に向かう。リングの周りの街路樹からの木漏れ日がとても美しい・・。

■ウィーン王宮食器博物館
ハプスブルク家時代の食器などを展示している施設。
シシィチケットというのでシェーンブルン宮殿と合わせて見れるため、寄ってみた。
豪華な銀器や食器が展示してあるのだけど、当時から最高級のものはパリから
取り寄せるものだ、という説明があったのが印象的。
地元の職人にバレると揉めるのでこっそりパリから取り寄せたらしい。
そういう意味ではパリって特別な場所なのかな?

■王宮図書館
個人的な目玉施設。
写真をみれば分かると思いますが、昔の図書館がそのまま保存されていて
今回の観光スポットで文句なしに一番の出来だった。
さわると崩れそうな羊皮紙の本が壁に埋め尽くされていて、バチカン的な
天井装飾とあいまって西洋ファンタジー的な世界が全面に広がっています。
数百年前の科学書に囲まれて図書館独特の【しん】とした雰囲気につつまれると
すぐそばに魔法遣いがあらわれそうなそんな気持ちに囚われます。
ウィーンに来た人なら一度は立ち寄ってみたらいいと思います。

昼食は、王宮近くのカフェでオムレツ。日本だとふわとろの半熟気味が
ベストとされるけど、こちらはカチカチに固くつくる違いがあった。
日本だとこれは失敗作扱いにされかねないなと思ったけれど食べてみると
これはこれで食感が良くて一概にどちらがいいとは言えないなという感想になった。
ソーセージとフレンチフライもあったけれどこちらはジャンクな味わい。
お昼を食べたらお待ちかねの美術館。

■美術史美術館
ここも目玉施設。
ブリューゲルのバベルの塔を筆頭に名画100選に出てきそうな超有名絵画が
もりだくさん。
バベルの塔はずっと会いたかった絵なのでは目の前に座ってしばらく呆けたように
見つめてしまった。
これだけの有名絵画が目白押しなのにゆっくりと座って眺められるのは
ヨーロッパ旅行の醍醐味だ。
一周した後は館内のカフェで休憩。
美術館そのものが美術品のような美しさの中でのむメランジェは
その雰囲気だけで極上の味わいになるというか、味なんてどうでもいいくらい
気分がよくなったりしてしまった。
こんなところで過ごしたら国内のおしゃれカフェとかどうでもよくなってしまう・・・。

ウィーン その3 ドナウ遊覧とユリウス・マインル

船はDonauinselの手前に到着。
せっかくなので対岸のVorgartenstraseまで歩くことにする。
もうすぐ11月とは思えないほどの暖かさで陸上なら長袖1枚あれば十分だった。
道の脇に植えられているマロニエ(ヨーローッパに多い)がちょうど紅葉の時期で
黄色の落ち葉が道路脇につもっていて素晴らしい散歩道を楽しみながらもどった。
地下鉄駅についた後はKarlsplatzまで移動して、目抜き通りを歩く。
買い物するにいい店がどのあたりか?といったことをチェックしながら
ステファンの近くにあるユリウス・マインルという名前のスーパーに行く。
前からチェックしていた店なのだけど、実物は予想していた以上に素晴らしい店だった。
ざっくりというといかりスーパーや成城石井のような高級スーパーなのだけど
店が大型なので、品揃えが尋常ではない。例えばチョコレートだとEU圏のチョコが
国別に棚が出来るくらいの品揃えなので見ているだけで楽しめるほど。
果物やコーヒーやお茶やワインなどの嗜好品、ハムやパンなどの
スーパーで手に入りそうなもので、品質の良さそうな(値段も高いが)
ものが驚くぐらいの多種多様に揃っていた。
もちろん日本ではないので、基本的な品揃えの方向性が違うのだけど
旅行者の視線からするとそれがさらに異国情緒が溢れていて素晴らしい。
塩ひとつとっても、日本だったら伯方の塩みたいな定番商品があるけど
現地の同じような代替品(やっぱアルプスの岩塩でしょ)みたいなのがあって
数時間さまよっても飽きない作りだった。
もちろんその後もここには通いつめることになる・・・。
夕食はユリウス・マインルで買ったお惣菜を食べた。
明日は王宮と美術館だ。

ウィーン旅行記 その2 ステファン寺院

10月30日(土)
朝食はホテルの料金に含まれているので、毎日ちゃんと食べた。
パンはイタリアよりははるかにうまく、フランスよりはかなり落ちる。
私の好みの影響も大きいのだけど、ハード系のパンはほとんどなくて
やわらかいパンが多かった。クロワッサンの味は素晴らしかったので
毎日二つほど食べた。あとはターキーハムが売っていてこれが素晴らしい味
だった。ハムの味なんだけど、すごくさっぱりとしていて、つるりとした
独特の食感がある。これが病みつきになってずっと食べていたのだけど
帰国したら全然見かけない・・・。

とりあえず軽装で街を歩く。
ホテルのすぐそばにかなり洒落た雑貨屋があって、食器類の充実度がすばらしい。
日本でいろいろ見て回っても、いわゆる定番的な商品ばかりということが多いの
だけど、日本では見かけない素晴らしいものが多種あって店ごともって帰りたい
思いに囚われた。しかもユーロ安もあってそんなに高くないんですよね。

■ステファン大寺院
船の時間までしばらくあるので、先に市内中心のステファン大聖堂に行く。
かなりの大きさで、フィレンツェに匹敵するような大きさ。
いかにもなゴージャス大聖堂なんだけど、中に入るとアマチュアのオケ
が練習をしていて、そういえばここは音楽の都なんだっけ?といったこともあらためて思う。
聖堂なんて石造りのホールだし音の響きもよくて理想的な練習場所なんだろうな。

エレベーターで上に上がる。旧市街は建築規制が非常に厳しくて高層建築がないので
大聖堂の上からはウィーンがずっと見渡せる。
パリのように完全に一定の様式になっているわけではなく、所々には高いビルもあるのだけど
やはりヨーロッパ旧市街独特の風景は見るだけで心跳るものがある。

お昼には近所のホットドッグスタンドで買ったホットドッグを。
注文するにもドイツ語オンリーなんだよなこの国。
フランスやイタリアは程度の差こそあれ英語が並列表記されていたので
困らなかったけど、英語通じなければバクチ注文せざるを得ない・・・。

昼食後はステファンプラッツのすぐそばから船が出ているのでドナウ川を遊覧。
ドナウの支流からぐるっと東に回って本流に入り、ドナウインゼルまでの航路。
都心のすぐそばから船にのって少しで、こんなにきれいな河と緑があるのが
印象的だった。人が少ない都会という矛盾した概念ではあるものの
過ごしやすさでは完璧に近いバランスがそこにあったので、自分が住めるかは
ともかく自分の中の住みたい都市ランキング
がこの時点で既に急上昇しつつあるのを感じたのでした。

ウィーンその1 

10月29日(金)
準備は整ったので関空へ向かう。
ルフトハンザだったのだけど、いくつか良いところがあった。

1.知らなかったけど、席を事前に指定できるみたい。となりの人は足が伸ばせるので
最前列を選択していた。
2.ほんの少しだけどエコノミーが広い気がする。
3.飛行機が速かった。たまたまかもしれないけど、1時間以上予想より早かった。
行き12h 帰り11時間程度。
4.トイレが機体中央の地下に集まっていてスペースが取られているため
ちょっとした運動ができる。

席が最前列だったので、テレビ見れない代わりに足を伸ばせる広さがあって
気分はビジネスクラスだった。
自分は飛行機運がよいのかなと思ったり。
あとSONYのノイズキャンセリングヘッドフォンを買っておいたのだけど
これが非常に素晴らしく、飛行機向けにチューニングしているのか
長時間いると非常につかれるあのエンジン音がかなり低減されるので
疲れなかった。

途中でシベリアの河が凍っていたりするのを見たり、ぺったんこの欧州の景色が
近づいてくるのを見て徐々にヨーロッパに来たと感慨深くなる。

そんなこんなで、フランクフルト到着。
ずっとこの席とれるなら今後全てフルトハンザでもいいな。
ドイツに入国する。空港の中で見かけるドイツはすごくがっちりした国で、きっちり働いている
イメージ。まあ比較対象がクソの集まりであるイタリアなんですけどね・・・。

ちっこい飛行機に乗り換えてウィーンへ。40分程度なのでさくっと到着。。
着いた時にはもう暗くなっているので、そのままバスで市内へ。
今回は市内1区ど真ん中でアパートメントを借りたのだけど、これが大正解だった。
贅沢を言えば、オペラ座周辺やシュテファン大聖堂のそばがベターですが
それほど大きな街ではないので、リンク内部でホテルを取るべきだと思います。
リンク内なら歩きで大半の部分を回ることができるとおもいます。
買い物でちょっとホテルまで荷物を置きに帰るってことが簡単にできるのは
すごく気分が楽なので。
チェックインを済ませて荷物を置くと既に日本時間でTVが終わってる時間なので
近所を軽く歩きまわっておやすみなさい。
明日はドナウ遊覧船にのって、市内を軽く回る。

ウィーン旅日記 はじめに

2010年 ウィーン旅行

はじめに

2010年の夏休みはウィーンへ行くことにした。既に夏休みといえる時期は
遥か遠くに過ぎてしまっているのだが、奴隷職なので仕方がない。
この日記を書いているのは帰国して半年ちかく経っている後なので、いつもの
ことながら写真と記憶を掘り返しながら書いている。

行き先をウィーンに決めたのは特に強い想いがあったわけではなく、案件の谷間に
休めそうな気配があったので、そのタイミングで70000以上あったANAのマイルで旅に出よう
というところまでは決めていたのだけど、そのタイミングで航空券が取れる場所
で興味がありそうなところは

タイ(超広い部屋が1日1万円以下・お金がかからない・夏をとりもどせ!)
ウィーン(やっぱEU、でも正直なところさっぱり知らん・・・)

という二つの選択肢の中で悩んでいたのだけど、お友達に相談したところ

お友達:え? 南国ってキャラでしたっけ?

ああ、そうですね。素直にヨーロッパに飛ぶことにします。
ということで、即座に地球の歩き方を買って飛び立つことにしました。
ルートは関空→フランクフルト→ウィーン
マイルでも税金はかかるので、7万円取られてしまった。

今にして思うと、ウィーンとオーストリアに関する知識はひどいもので

言葉はドイツ語なのか、そうかドイツが占領しまくってドイツ語になっちゃった
のか、やっぱ怖い歴史だなあ。
音楽の都ってことなので、とりあえずくま兄さんにオススメの演目を
ピックアップしてもらおう。
(これが後ほど大当たり)
なんか有名な王様の宮殿みたいなのがいっぱいあるんだっけ。

といった程度の認識で旅立っていきました。
さてどうなることやら。

グアムその12 最終日

10月12日(月)
今日は最終日なのでゴルフ。
日本と同じで土日は値段設定が高くなっているので、今日に設定した。
観光客も昨日で多くの人が帰国しているので、空いているのではないかとの読み。
予想はまずまずあたって、ノンビリとはいかないまでも、人気コースでゆったりと楽しめた。
最初のコースとは違って、かなり名門コースのようで、どこからも海が見えて絶景。
ただし、コースも中級者以上の人向けなのかグリーン前全部バンカーみたいな
弱いものいじめのような作りになっていてスコアはひどいことになった。(;´Д`)
帰りはステーキを食べに行ったけどガストの出来損ないみたいな店だったよ。(;´Д`)

総括
この国はいいところと悪いところが非常にはっきりしているのでそこを知った上で
良いところだけを楽しめばいいと思います。
■良いところ
・近い
・英語が通じる
・海がきれい(これはもっといいところ知ってる人は微妙らしいけど)
・時差がない
・ゴルフ場が日本と比べると安くてきれいで空いてる

■悪いところ
・メシ
・良くも悪くも日本の植民地みたいになってるところ
・狭い
・雨が降ったら何もない

となるので、海とゴルフにひたすら興じてメシは作業と割り切って
3日くらいいるのがいいのかと。

以上 ぺこり。

グアム その11

そんなこんなで、フライト。
ジェット機と違って、飛んでいる感覚がすごい強い。
エンジン音がうるさいので、ヘッドセット越しに会話をすることに。
離陸。
一瞬で1000m以上の高さになる。
“文字通り”のブルーの海が視界に入る。
軍施設跡地なども目についたのだけど、なによりも
海が本当に”青い”。
透明度が高すぎるせいで海底の地形が完全に露出している、海岸線の森から海底までが完全にシームレスな
風景になっていて、海面が薄い膜がうかんでいるようにしか見えない。
この上をボートで漕いだりしたらきっとビルの屋上から放り出されたような気分になれるだろう。
おもわず
「硫酸銅みたいですね!?」
と感想を漏らしたら、ガイドの人に苦笑いをされた。なぜだろう??

晩飯は中華を食べに行った。
だいぶマシな味だったが、、、日本では確実にすぐつぶれるクオリティなのは間違いない。
この国では日本の尺度で味を評価してはいけないのだ。

グアムその10 空港まで

セスナでの遊覧飛行は送迎があるのでレンタカーは遊ぶことになるのでちょっともったいない気分になったのだけれど
あとで考えると送迎は普通はついているものらしい。
あとになって冷静に考えてみるとみんながみんな右側通行の国でレンタカーで
回ろうなんて思わないよなということに気づく。
たしかに送迎は楽なのだけど、私の旅の楽しみ方はいわゆるアクティビティそのものに
目的があるのではなく、そのプロセスが目的だったりする。
人やカーナビに案内してもらうとその行程を憶えないように、迷ったり
途中で立ち寄った店とか、落書きとか、途中で立ち止まった風景とか。
スーパーで見つけたお菓子とか。自動販売機とか。路上で売っている新聞とか。
そういうもののほうが興味をそそられるので、送迎してもらうと便利な代わりに
そういったものを失ってしまうので、空港までの車にのりながらやっぱり
自分には向かないと思った。
送迎のワゴンをおりて、空港内部へ。
空港の端っこのほうにオフィスがあって、でかいジェット機があつまるようなターミナルではなく
セスナとかの集まるような普段は見れない空港の裏側が見れたのでおもしろかった。
セスナはおそろしくオンボロで、ドリフのコントなら間違いなく最後バラバラになりそうなものだった。
中身もちゃちいので変な汗がでたのだけど、大阪の路上よりは安全だと言われて納得してしまった。
たしかに・・・。
プロペラ機にのるのは初めてというか、そもそも飛行機の操縦席をみるのが初めてなので
おもしろい。
走行距離じゃなくて、飛行時間みたいなので計ったり。
(6桁だったような気がする)
方角と高度計があったり。
(三次元で移動するという乗り物だという当たり前のことに気づく)
クルマが基本的な比較対象になるのだけど、あまりにも違いすぎるので新鮮だった。
そんなこんなで、フライト。

グアム9 セスナ

10月11日(日)
今日はセスナで島内一周の日。
朝ご飯はダンキンドーナツで食べることにする。
地図の片隅にダンキンドーナツという文字列が写っているのを憶えていたので村上春樹ファンとしては
いかないといけないですよねという気分に。
しかもダンキンドーナツは日本では営業していないので海外でないと食べることができないのです。
とワクワク感一杯でいったのですが、実際はウィンチェルとかいう島内ローカルのドーナツ屋しかなかった。
ドライブ中も感じていたのだけどガイドブックの道路マップはかなりいい加減な作りになっていて
地図に書き込むランドマークがものすごくテキトーな感じである。
あっこにあるのなんだっけ?
ローソンじゃない?
まあコンビニだったらなんでもいいや、とりあえずローソンにしとこう。
というようなジャスコとダイエーの区別をつけないような作りになっているので
普通の観光をする分にはものすごく困ることにはならないの
かもしれないけれど、こういったブランドにこだわりを持っているときには非常に困る。
まあドーナツ自体あまり食べないのでこれも経験と割り切って入店する。
店のつくりとかいわゆるダスキンのアレとほとんど同じなので違和感ゼロ。
セットみたいなのがあるのでそれを注文すると、2.2ドルでドーナツx2とコーヒーと
新聞がついてきた。非常にお買い得というか、新聞がついてくるというのが
ドーナツが日常的な食べ物になっていることを表しているようで興味深かった。
日本じゃ絶対無理ですよね?こういうの。
それにあったとしても500円くらいしそうだ。
ちなみにコーヒーを選ぶときに
店員のおばはん「コーヒーはなんにするの?短足ボーイ」
気が弱いわたくし「か、カプチーノ」
店員のおばはん「ヴァニラ味とチョコレート味があるけどどっちすんねん」
気の弱いわたくし「ふ、普通のないんですか」
店員のおばはん「これがアメリカやんけ、おまえ素人か」
気の弱いわたくし「そ、そうですか・・・」

当然ながら、マックスコーヒーを煮詰めたようなのが500ccくらいドンと置かれる。
この国で食事=拷問
くらいに思えてきた・・・。

グアム8 グラン・プリ

 

昼食後は、カートレースに向かう。
内陸部のところにカートレース場があって、日本国内ではちょっと難しいめのライセンスがないと
乗れないハイパワータイプに乗ることが出来るというので行ってみた。
ぶつけたらとにかく賠償!
なのでぜったく抜くな!
みたいなことばっかり言われる講習に辟易としたのですが
今は貴重な2ストエンジンが載ったカートの運転感覚はなかなかすばらしかった。
普通の自動車とどこが違うかというと、のったことがある人からするとあたりまえなのですが
地面との距離がほぼゼロに近いので、80kmくらいでもものすごく速く感じる。
ハンドルにほとんど遊びがないのでハンドルの反応が自転車並みにクイック。
車体そのものが体の延長線上にあるような、そんな感覚。
自分の体全体をつかって車体を振り回すような操縦が。
とはいえ他の観光客の団体も混じっていたので、常時全開というわけでもなかったのですが
腕に覚えがある人が一人いたみたいなので、その人とデットヒートになって
手に汗握る展開となったのでした。
最後のほうでタイヤ鳴りまくりの運転をして係員に嫌な目で見られながらなんとか
Fastestだせました。(;´Д`)
気のせいか脇腹が痛いよ。