10月30日(土)
朝食はホテルの料金に含まれているので、毎日ちゃんと食べた。
パンはイタリアよりははるかにうまく、フランスよりはかなり落ちる。
私の好みの影響も大きいのだけど、ハード系のパンはほとんどなくて
やわらかいパンが多かった。クロワッサンの味は素晴らしかったので
毎日二つほど食べた。あとはターキーハムが売っていてこれが素晴らしい味
だった。ハムの味なんだけど、すごくさっぱりとしていて、つるりとした
独特の食感がある。これが病みつきになってずっと食べていたのだけど
帰国したら全然見かけない・・・。
とりあえず軽装で街を歩く。
ホテルのすぐそばにかなり洒落た雑貨屋があって、食器類の充実度がすばらしい。
日本でいろいろ見て回っても、いわゆる定番的な商品ばかりということが多いの
だけど、日本では見かけない素晴らしいものが多種あって店ごともって帰りたい
思いに囚われた。しかもユーロ安もあってそんなに高くないんですよね。
■ステファン大寺院
船の時間までしばらくあるので、先に市内中心のステファン大聖堂に行く。
かなりの大きさで、フィレンツェに匹敵するような大きさ。
いかにもなゴージャス大聖堂なんだけど、中に入るとアマチュアのオケ
が練習をしていて、そういえばここは音楽の都なんだっけ?といったこともあらためて思う。
聖堂なんて石造りのホールだし音の響きもよくて理想的な練習場所なんだろうな。
エレベーターで上に上がる。旧市街は建築規制が非常に厳しくて高層建築がないので
大聖堂の上からはウィーンがずっと見渡せる。
パリのように完全に一定の様式になっているわけではなく、所々には高いビルもあるのだけど
やはりヨーロッパ旧市街独特の風景は見るだけで心跳るものがある。
お昼には近所のホットドッグスタンドで買ったホットドッグを。
注文するにもドイツ語オンリーなんだよなこの国。
フランスやイタリアは程度の差こそあれ英語が並列表記されていたので
困らなかったけど、英語通じなければバクチ注文せざるを得ない・・・。
昼食後はステファンプラッツのすぐそばから船が出ているのでドナウ川を遊覧。
ドナウの支流からぐるっと東に回って本流に入り、ドナウインゼルまでの航路。
都心のすぐそばから船にのって少しで、こんなにきれいな河と緑があるのが
印象的だった。人が少ない都会という矛盾した概念ではあるものの
過ごしやすさでは完璧に近いバランスがそこにあったので、自分が住めるかは
ともかく自分の中の住みたい都市ランキング
がこの時点で既に急上昇しつつあるのを感じたのでした。