サンクトペテルブルグ旅行記 その1 準備編
今年の旅行はかねてから行きたかったロシアのサンクトペテルブルグへ行くことにした。
今までいった国とは大きく違って、ビザが必要であったりして気軽に行ける国ではないようなので
事前に調べたことや行って分かったことをこの旅行記にまとめておく。
私も旅行前にいろいろなサイトの情報にお世話になったので後に続く旅行者の助けになれば幸いです。
■事前準備編①
ロシア旅行は、西欧と違っていろいろとハードルが高い雰囲気がある。
少し調べるだけで以下のような難点があちこちで書かれていて
ロシアへの旅行を躊躇してしまう。
①英語が通じない
これは半分事実で、半分は異なっていた。
ホテルや観光施設やレストランなどでは困ることがない程度には通じた。
道行く人にはほとんど通じなかった。
つまり、観光などに従事していない一般のロシア人には通じにくい
というのが私の感想です。
ただし、サンクトペテルブルグはフィンランドとの国境付近にあり、おそらくは同国最大の
観光都市のため、他の都市よりも相対的に国際化が進んでいるだけかもしれないので注意。
(つまりモスクワがどうなのかはわかりません)
②ビザとかバウチャーというものを取らないといけない
⇒間違いない。むしろこれが最大の障壁。
③タクシーでぼったくられる
これはホテルからも警告されましたが、タクシーアプリ(Yandex taxi)で解決することができました。
④外国人登録をしないといけない
⇒間違いない、ただしホテルで勝手にしてくれるので手間ではなかった。
⑤エカテリーナ宮殿で死ぬほど並ぶ
⇒間違いない。
⑥治安やばそう
⇒カメラ泥棒に遭いかけたのが1件だけでしたが、治安の悪さから来る圧迫感は少ない街でした。
寒いからか物乞いやホームレスはほとんど見かけなかった。
⑦サービス悪そう
⇒落差が激しいのですが、Ratingの高いところは西欧よりもよいサービスでした。
■事前準備編② ビザ取得編
本来のビザ取得のためのフローは以下の通り。
①ロシア旅行に精通した旅行代理店から現地の旅行会社を通じて航空券、宿泊施設の予約、現地の移動手段の手配を行う
②現地の旅行会社から予約内容をもとにバウチャーを取得する
③バウチャーと一緒にビザを申請する
①は冷戦の名残りの制度のようなのですが、①のせいでかなり割高な旅行になってしまうため、抜け道として
いきなり①をせずに②のバウチャー発行だけしてくれる会社を使うという方法があり、通称「空バウチャー」と呼ばれるようです。
私の場合はPushka innというホテルを予約した際に、バウチャー発行のお誘いメールが15ドル程度であったのでそのまま申し込んでしまいました。
現状唯一の日本語ガイドブックである地球の歩き方では、①をきちんとすることが推奨されており①がトラブル時の対応に関わるためきちんと旅行代理店を通したほうがよいと半分脅しのような表現で記載されていましたが、以下の理由で空バウチャーを選択しました。
・ホテルや鉄道などの予約など細部まで自分で確認、調整をしたかった。
・コストが無視できない差であった。
・地球の歩き方の広告欄がロシア旅行に精通した旅行代理店で埋め尽くされているものに恣意的なものを感じた。
ちなみにバウチャー自体は「ビザを申請するための必要書類」のため、入国および出国時に審査されることはありませんでした。
チェックされたのはパスポートとビザのみだった。
※トラブルがあった場合は不明なので注意。
■事前準備 ホテル編
私が選んだPushka-innは非常に評判がよかったので、完璧といっていいくらいオススメできるのですが
ホテル選びで重要視した要素は以下となります。
・エレベーターの有無
(問い合わせるとないところが多い)
・バスタブがあるか
(これも無いところが多い)
・ネフスキー大通りに近いか
・駅などの交通機関が近いか
・レストランが近くにあるか
バスタブやエレベーターなどは問い合わせないと分からないため、英文メールを送って確認するのですが
半分くらいはロシア語に変換して送っても無視されました。
まともに返事を返してくれたホテルは以下の2件。
・Pushka-inn
2人が限界の超小型ながらエレベーターあり
メールレスポンスが最高によい、また対応も細やかで親切
バスタブなし
中心街から少し離れているが、エルミタージュ美術館のすぐそば
・Alexander House
エレベーターなし、ただし荷物などは運んでくれるとメールで返答あり
メールレスポンスが最高によい、また対応も細やかで親切
バスタブなし
中心街からは離れているが、バス停は近い
部屋は広め
どちらも非常によい評価なので問題なかったのですが、立地条件からPushka-innを選択しました。
宿泊したPushka-innの感想としては
・到着時の説明が非常に親切で丁寧
・隣のレストランにATMあり
・サービスが日本並みに丁寧で、客が困っていないか常に見てくれている
・外国人登録も秒殺で完了
・近所にスーパーがあった。
・各フロアにウォーターサーバがあり、飲み水で困らない
・有償(35ルーブル)でハガキに切手をつけて送ってくれた
・朝食に暖かい卵料理がついている。
・時間に正確に空港から送迎してくれた。
といった形で今まで宿泊した外国のホテルでもっとも快適に過ごすことができた。
■事前準備 アプリ編
以下のアプリを事前に準備しておいた。
私はiOSユーザーのため、iOS視点となるが、Android版もあるようだ。
事前に調べておいたところによるとロシアではYandexという日本でならYahoo!Japanのような大手ポータルを提供している会社のアプリがメジャーな存在らしいため、いくつかインストールしておいた。
①Yandex Taxi
今回のMVPを与えたいタクシーアプリ。ロシアではUberよりこちらが主流とのこと。
クレジットカードなどの登録は必要だけど、自分のいる場所をGPSでつかんでくれて
行きたい場所を事前に指定すると近くのタクシーを呼び出してくれる。
食事の後でタクシーを呼び出し、近くに来たら支払いを済ませて店を出るといったことが可能。
支払いもアプリのクレジット経由でぼったくられる心配もなし。
②Uber
有名なタクシーアプリ、サンクトペテルブルグでも使えたが、使わなかった。
ヘルシンキでは役立った。
ちなみに、公的なタクシーではなく、Uberと契約した普通の車が現れるの注意。
価格は公的なタクシーよりも安かった。
③Yandex Map
ロシアの地図情報は非常に細かく番地まで表示してくれるが、Google Mapで事足りたので
あまり使わなかった。
保険のためにいれておくとよいかも。
④Yandex Metro
こちらも乗り換え案内として導入したが、Google Mapが全部教えてくれたので
使わなかった。
こちらも保険として導入すればよいかと思います。
⑤Trip Advisor
レストランの口コミと評価をチェックしていけばおいしい店を引くことが出来ます。
必須アプリ。