サンクトペテルブルグ旅行記 その7

11月6日 金曜日

今日は移動日。前もってヘルシンキ駅へ送ってもらう手配をホテルにお願いしていたので、朝食を食べて荷物を片付けたらすぐに駅へ移動。ここで人生初めての経験なのだけど、天気が「霧」だった。山の中で霧に遭遇することもほとんど経験がないのに都市部で天気が霧というのはなかなか驚きがあった。

IMG_3179※これぞ霧

ヘルシンキ駅(ロシアでは目的地が駅の名前になるようだ)は一応国際列車が到着するので、国際列車の駅は在来線の駅と完全に隔離された構造になっていた。在来線のほうはロシアくささに満ち溢れているので、時間が余った人はぜひ訪れるといいと思います。

IMG_6967※ヘルシンキ駅(国内線)。国際側と違って人が多い。

IMG_6974※路面電車も無骨で渋い

IMG_6969※国内線側のタイムテーブルはまったく読めない

IMG_6968 ※路線図も同様

サンクトペテルブルグを離れて、ヘルシンキへ向かう車窓の中ではそれまで見ることが出来なかった観光地でないローカルなロシアとフィンランドの湖に囲まれた美しい景色を見ることが出来た。霧が幻想的な雰囲気を醸し出し、社内が静かなこともあってどこか異世界に連れていかれそうな気持になる景色だった。

IMG_6981※アレグロの外観。国境扱いなのか雰囲気はピリピリしている。

IMG_6996※霧もあいまってサイバーパンクな雰囲気

IMG_6999※フィンランド側に来るとネット速度が劇的に向上するとともに湖がたくさん現れる。

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ヘルシンキ側のヘルシンキ駅はなんてことない普通の駅で、西側にもどってきたという気分になる。(日本人もあちこちで見かける)
アパートメントの鍵を受け取りに行ったときに20分くらい早かったのでアパートメントの場所だけ教えてもらえないか?とお願いしたら全力で拒否されたのでロシアの好感度が高いこともあって強烈な温度差を感じだ。
たしかに西欧ってこういう感じですよね。そういう意味ではロシアはいい意味でのアジアっぽさがあったのだと今にして思う。

IMG_7004※いわゆる民泊なので暖房をすぐに入れないと・・とドアを開けたらすでに暖かかった。後で調べたらそもそも寒い地域は建物ごと暖房されているらしい。

IMG_7005※各戸にサンルームとかあって立派なアパートメントだった。

もう夕方だったのでバス停の場所をチェックしたり、街を軽く回って明日のプランを練っていたら夜になったので、お寿司を食べて寝た。さすがにもう肉系はしんどい。プランを練っているとどうしてもカキが食べたくなったのだけど、ロシアと同じく店が見つからないので執念で検索していたらバルト海対岸のエストニアのタリンなら店がいくつか見つかった。どうやらカキを食べるかどうかはお国柄で違うみたいだ。タリンはヘルシンキ観光のオプションとして定番の旧都市だしユーロも使えるしシェンゲン協定も加盟しているのですぐにいけそうだ。夜のうちに船を予約して明日に備えることにする。

IMG_3185※寿司! サーモンだけはうまかった。

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サンクトペテルブルグ旅行記 その6

11月5日 木曜日

■イサク大聖堂
サンクトペテルブルグも4日目になるとそろそろ行くところがなくなってきたので、とりあえずイサク大聖堂へ。
大きさでいえば最大規模の大聖堂で、迫力は抜群だった。
やはり国ごとにデザインは違っていて正教会らしさを感じる。

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IMG_6922※緑色の柱などが独特

■レニングラード包囲博物館
こちらもぜひ見たかったので、タクシーで訪問。駅や中心地からはけっこう外れた場所にあるのでタクシーアプリでの訪問をおすすめします。激戦の雰囲気は伝わるのだけど、ロシア語だけだったのでちょっとつらかった。
USSRじゃなくてロシア語なのでCCCPって書くんですねということをこの時点でやっと知る。
CはアルファベットだとSなのでUnited Soviet Socialist RepublicのSx2は分かるのですが、Unitedはどうなんだろう?と疑問に思って後で調べたらSoyuz(Союз)らしい。宇宙船の名前にもなっていたソユーズが国の名前でもあったのか、と不思議な感慨をおぼえた。連帯や団結を意味しているとのこと。
今でもソユーズという言葉の響きに美しさを感じていてもっとも好きなロシア単語になっている。

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■Azbuka Vkusa
こちらは包囲博物館の近くにある高級スーパー。こちらは立地条件から観光地っぽい店ではないのだけどエリセーエフスキーよりは安価に地元っぽいものが手に入るかもと期待して訪れた。
地元の人向け高級スーパーなのでロシアから見た外国製品の比率が高い。(日本でも同じですよね)
日本食の材料やフランスのチョコなども多く、日本の高級スーパーと雰囲気は同じ。ロシア土産なので、ロシア産のものという点に気を使ってお土産を購入した。

IMG_3154※途中で見つけた渋い車。LADA?

IMG_3157 IMG_3155※スーパーの魚。見慣れないものが多い。

■Schengen
昼食時間になったので、目を血走らせてTripAdvisorアプリでお店を探す。
スーパーからそこそこの距離で高スコアの店があるのでそこで昼食をとることにした。
この店がかなりの当たりで、パスタやサラダの出来が素晴らしく、価格もリーズナブルなのでやはりアプリの効果は半端ないと実感することになった。これからはITを頼りに旅をすることにしよう。

昼食後はホテルに戻って翌日の出国に備えた荷物やお土産の整理をして、夜のバレエ鑑賞に備える。
このタイミングでそろそろ日本食っぽいあっさりとした料理が食べたくなって、生ガキが食べられる店を探すことにするが見つからない。ホテルのフロントで聞いてみるものも、カキなんてあったっけ?みたいな反応であったため、ひょっとするとあるかもねというオススメのシーフードレストランへいくことにする。

IMG_3167※このパスタは絶品だった。 IMG_3159

IMG_6954※渋い車その2

■Koryushka
ホテルでオススメされた店は昨日きたペトロパヴロフスク要塞の中にあるシーフードレストランだった。
店の場所が分かりにくかったのだけど、その辺を歩いていたロシア人のおばちゃんにGoogleMapから引用したお店の写真を見せたら指さしで教えてくれた。やはりこの国のおばちゃんは親切な人が多い。
店は高級な雰囲気で、実際に結構な額を取られるのだけど、料理がきちんとおいしいことと、目の前にネヴァ川の絶景を堪能することができるので一度行ってみることをおすすめします。この夜景を見ながらの食事をするだけでおいしさが5割増しくらいになるのは間違いない。

IMG_3163※やっとありつけたカキ。超高いので4つだけ。IMG_3164 IMG_3167※このパスタも傑作だった

■バレエ
チケットは最前の右サイドボックス席をオンラインで抑えておいたので、アリーナではないものの足音が聞こえるくらいの近距離なので大迫力だった。オペラと違ってセリフがないので音楽とバレエの肉体表現という共通言語だけで行われるものなので簡単なあらすじだけど知っておくだけでOK。
帰国してバレエ動画を見て楽しめるか?というと答えはNoなのだけど、やはりライブで見ると引き込まれるだけの何かが伝わってくるものがあったことは確かだった。

IMG_3175※オーケストラピットIMG_3173

IMG_3178 IMG_3177※帰り道の救世主教会。やはり夜のほうが美しい。

サンクトペテルブルグ旅行記 その5

11月4日 水曜日

今日は買い物へ。最初にエルミタージュ広場を通ると、今日は祝日(民族統一の日)のため、広場の中心に人が集まって献花がされていた。ちなみにロシアでは土日だろうと祝日だろうとお店は全部開店していた。ここも西欧と大きく違っていたところ。

IMG_3113 IMG_3116※シリアスな雰囲気だったのであまり写真は撮れなかったのだけど、なにかしら心が洗われる気分になった

■ゴスチーヌィ ドヴォール


バスに乗って、ゴスチーヌィ ドヴォールという大型商業施設へ。
街の中心地で、ネフスキー大通りに面しているところからすごく便利なのだけど、あまり目につくようなお土産は見当たらなかったので何も買っていない。どちらかというと現地の人が日常的に使用するようなところかもしれない。

コンタクトレンズの自販機があったのはちょっとびっくりした。
日本で使っているのと同じアキビューオアシスがそのまま購入できるようだ。

IMG_3098※こんな感じで使いすてコンタクトレンズが売られていた

■エリセーエフスキー


こちらは高級お土産店。建物の雰囲気や品ぞろえも含めて高いけれど興味を引くものがたくさんそろっていたのでここぞと買いこむことにした。英語も話した店員には全員通じました。強烈に高かったけれど、カキも売っていました。

■ソヴィエトカフェ


名前に興味を抱いたので、ソヴィエトカフェへ。
これまでかなりロシア料理を無視していたので、ここぞとばかりにビーフストロガノフとペリメニ(餃子)を頂く。

IMG_3112※ソウルフードの餃子、どこでも食べられる

IMG_3110※ビーフストロガノフ、同じくソウルフードのサワークリームたっぷり

■クンストカメラ


夜景がきれいそうだったので、クルーズに行こうと思ったのだけど時間があったのでクンストカメラへいく。
日本では絶対見れない奇形児などが大量展示されているものすごいところなので気になる人は検索してみてください。(グロ展示のところだけ撮影禁止)
体育館1フロアくらいの空間がアレな展示で埋め尽くされています。他の展示品もあるのですが、インパクトが違いすぎてほとんど感想をおぼえていない、、、、。
ちなみに帰りは完全に暗くなっていたのだけど、橋を渡る際の夜景は今回の旅のハイライトの1つとなる絶景だった。

IMG_3123 IMG_3124※世界の各エリアの展示があり、日本関連もこんな感じで含まれていた。

■クルーズ


寒かったので室内からになってしまったのだけど、とても美しい景観を見ることが出来た。
ひとつ気になったのは、高緯度地域なので昼がくらいのは理解の範疇なのだけど、夜の空が不思議なほど明るい。
これはホテルでも天窓があるのだけど空が明るいせいで少し寝苦しかったほどであった。これはなにか理由があるのだろうか?

IMG_3126 IMG_3133※尋常ではない夜景の美しさ、ライトアップが強めなのもよい演出になっている

夕食は気づかなかったのだけど、名前が違うだけどメニューが同じなので昼と同じソヴィエトカフェだった。
店員のオススメを聞いて注文したらお昼の料理よりは格段においしかった。

IMG_3148※ステーキ、赤身のうまい肉という和ステーキとは違う価値観の料理

IMG_3147※こちらもソウルフードのスープらしい

IMG_3149※野菜。やはり葉物はない

サンクトペテルブルグ旅行記 その4

11月3日 火曜日
すでに2大目的地(エルミタージュ美術館&エカテリーナ宮殿)は訪問済みのため、ようやく市内観光へ。有名な場所は市内中心部に集中しているので、元気な人ならだいたい徒歩でOKかもしれない。


■血の上の救世主教会
サンクトペテルブルグの象徴的な建物の一つ。
見事な玉ねぎ型の教会で、現在は博物館になっている。(ので入場料が必要)
こういってはなんですが、中よりも外から見たほうが美しい建物です。特に夜。

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IMG_6807※中はこんな感じ


■カザン大聖堂
こちらは現役の宗教施設で、その大きさもあって迫力と威容に圧倒された。
ナポレオン戦争での戦勝記念が由来のようで、クトゥーゾフの銅像があったりして戦争ものが好きな人には胸が熱くなる名所だった。現役の宗教施設のため、中の雰囲気も荘厳でサンクトペテルブルグの教会では一番好きなものである。


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■赤バス観光
ほとんどの観光都市であれば存在する観光ポイントをめぐる1日乗り放題の観光バスを赤バスと勝手に名付けているのだけど、やはりサンクトペテルブルグにもあったので乗ってみることにした。
3日目になるとさすがにキリル文字にも違和感を感じなくなってきていて、ドイツ語でもオランダ語でも読めないので一緒だということに気付く。参考にしていた他の人の旅日記などの写真を見てキリル文字の読みにくさに身構えていたのだけど、このころにはリラックスして街並みを眺めることができるようになっていた。
IMG_6830※救世主教会のそばの運河

IMG_6805※キリル文字は写真で見ると独特だが、このくらいにはもう慣れていた

IMG_3086※大砲のある日常

IMG_3081※あっさりとしたスープIMG_3083※イクラのクレープ

■うさぎ島
タクシーを使って、気になっていたうさぎ島(ペトロパヴロフスク要塞 )へ。
ここがサンクトペテルブルグ発祥の地らしく、この要塞がもとになって街が発展していったようだ。
いろいろな観光ポイントがあったのだけど、この人は珍しく晴れていたので要塞の外壁の上からネヴァ川を一望するポイントが素晴らしかったのでここに来たら有料だけどオススメします。

 

IMG_6857※監獄博物館。ここだけ人形があって怖い

IMG_6853※独房の中

IMG_6835 IMG_6780 IMG_6776※夜景は常に美しい街だった

IMG_3094※要塞外郭からのパノラマ。まさに絶景。

IMG_3087※要塞だけあって砲台も。

夕食はまた同じIrishパブ。この店はやはり当たりすぎる。

サンクトペテルブルグ旅行記 その3

11月2日 月曜日
今日はエカテリーナ宮殿へ。
本来であればツアーでいくべきなのだけど、地下鉄やバスで冒険してみたくなったので、今回はオンラインでバウチャーをもっておいて自力で向かってみることにする。

■唯一の犯罪(未遂)
ホテルを出てネフスキー大通りへ向かう途中に典型的な押し売りがいたので、断っていたらたいがいしつこいのでふと立ち止まったら後ろに共犯者がいて、バッグのカメラを狙っていたようだった。半分くらいジッパーが開けられていたのだけど、まったく気づかなかったのでやはりプロの仕事だなと思い知って、それ以後は前にバッグを向けるようになってしまった。
ちなみにそれ以降はなにも起こらなかったので、最終的な私の印象としてはハンガリーやチェコのほうが街から感じるプレッシャーが高めでした。

■エカテリーナ宮殿へのアクセス
最寄りのネフスキープロスペクトから地下鉄に乗り込むのだけど、とりあえず信号待ちのように一定のタイミングでしか駅に入れないという文化の違いを味わうことに。チケットはコイン式なので自販機で買う。
あちこちに書かれていた通り、大江戸線真っ青の大深度地下鉄であった。
モスコーフスカヤ駅で降りてバスを探すが、さっぱりわからない。
そもそもガイドブックにも超ざっくりとしか書いてないのだけど、路線などが変わりやすいためあえて書かないようにしているような気がする。さすがに英語表記もさっぱり見当たらないため、Googleさんに現地に行くバス番号を聞きながら
「Царское Село」の文字列を頼りにバスを探し出した。
とりあえずこの文字列だけでも運転手に聞いて確認をとり、GPSで方向があっているか見ていくくらいしか方法がない。
ちなみにバスはだいたいミニバンなので注意。
あとはMAPアプリを凝視しつつ、近くまできたら降りるでOK。
降りるべきバス停は観光名所なので、ほとんどの人が降りるからすぐに分かるはずです。

※降りないと運転手が気を聞かせてくれるという旅日記をよく見る。
基本的にロシア人は親切なので本当な気がする。

IMG_6679※ソビエト建築の見本、、、。マッチョすぎる

IMG_6683※逆光だけどレーニン像

■エカテリーナ宮殿
オフシーズンで、30分前に到着していたけど、90分待ちとなった。
やはりここは素直にツアーで行くべきところかもしれない、、、。
あらかじめここでもバウチャーは手に入れておいたのだけど、バウチャーをチケット交換する場所が入場した後なのでほとんど意味がなかった。。。
※ハイシーズンは外で交換出来るみたいです。

IMG_6691
中は絢爛豪華な宮殿なので、好みの人はたまらないでしょう。
この時期は正直寒いのだけど、人が少なくて清涼感があるので混雑が嫌いな人はこの時期がよいかもしれません。

IMG_6750※正面から。11月なのでやはり人が少ない

IMG_6748※庭園その1

IMG_6734 IMG_6725 IMG_6761※庭園の水路。とても美しかった。

IMG_6713※待ち時間に現れたリス

帰り道でもまたバスが分からなくて悶絶したのだけど、Googleさんがルートを探してくれました。
帰りのバスは最寄りもメトロであるクプチノ「Купчино」まで。
この時も方向間違えていないか運転手に確認を。。。

クプチノまで着いたら1本でネフスキープロスペクトまで戻れるので、ひとまずは安心。
その間にガイドブックをチェックしていたら現地のおばちゃんが
「あんたちゃんと路線わかってる?おばちゃん心配やわ~」みたいなことを言っているのではないかと推測されるロシア語でちょくちょく話しかけられる。こういう人は西欧ではスリだったりチップせびってくる人なのだけど、ここではそういうことが一切なかったので今でもロシアの人に対しての好感度は高い。

夕食はアプリで点数のよかったIrishパブ。
O’Hooligans
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298507-d3331315-Reviews-O_Hooligans-St_Petersburg_Northwestern_District.html
ビールの種類がものすごく豊富で、料理もおいしいだけでなく、パンがアツアツで出てくるなどサービス面でも素晴らしい店だった。地元にあるなら通いつめてしまうだろう。
IMG_3068※ほかほかのパン

IMG_3070※野菜ソテー。やはり葉物はない。

IMG_3071※ビーフシチュー。すばらしくうまかった。

IMG_3074※ロコモコっぽいプレート。

 

 

サンクトペテルブルグ旅行記 その2

10月31日 土曜日
空路は関空⇒ヘルシンキ⇒サンクトペテルブルグとした。
関空からの欧州便はコストを考えるとKLMが安いのだけど、さすがに乗り換えが辛いので
割高でもヘルシンキ経由にする。
もう11月といっていいタイミングなので、ヘルシンキについたのは15時くらいなのに薄暗い。
トランジットで3時間待ちのため、ウィンドウショッピングをしたりビールを飲んだりして過ごした。

IMG_298615時だけどすでに薄暗い

IMG_2983ヘルシンキの飯はオシャレ(ただし猛烈に高い)

ヘルシンキ~サンクトペテルブルグは至近距離のため、プロペラの100人乗りくらいの小型機でのフライト。
印象的だったのはアジア人が全く乗っていなかったことで、緊張感が高まってくる。

飛行機はあっという間にサンクトペテルブルグまで到着したのだけど、オレンジの街灯に包まれたこの街の夜景は
旅が終わってからもひとつのハイライトであり、心奪われる美しい光景だった。
これを見るためだけでも空路での入国をすすめたい。

IMG_2987飛行機はかなり小さい

IMG_2988
ここからロシア。すでに0度近く。
IMG_2989ちゃんと英語表記もあります。

■入国
軍人みたいな風体をした女性の入国管理官が「てめーどうせロシア語わかんねーだろ?」
「帽子とメガネとれ!」みたいな高圧的な対応で正直これから大変だな、、、と身構えてしまった。
まさにpapers pleaseみたいな世界がそこにあった。
(※入国管理官の役割をするゲームのこと)

いったん入国してしまうと、それなりに英語表記もあり、スターバックスがあるなど
思ったより普通の国?という印象に変わる。
とりあえず手持ちのユーロをルーブルに両替してiPadに名前を書いてまっていたホテルの送迎の人を捕まえて
ホテルまで向かう。
もう20時過ぎているのに道はかなり混んでいた。

※Tips 両替について
ガイドブックでは米ドル最強と書かれていたのだけど、ユーロでも手数料は3%程度だったので
後ほどユーロ圏へ行くのであればユーロがおすすめです。

IMG_2991ルーブル紙幣。かなり汚かった。

IMG_2990
夜は街灯がとても美しい

■ホテル
ホテル到着したらすぐにチェックインしたのだけど、ここでホテルのサービスの良さを体感。
説明時に言われた説明

・ドルやユーロは使えないからルーブル用意してね
・水飲めないから部屋のペットボトル2本は無料で、もっとほしいならウォーターサーバが各階にあるのでそれ使ってね
・外国人滞在登録しておくね
・スーツケースはエレベーター小さいから入らないので持って上がるね
・朝飯はxx時からで、レストランは宿泊客は15%引きだよ。ただしルームサービスとして注文したら割引なしね。
・ATMは隣のレストランにあるよ

とりあえず日本でもここまで親切に説明してくれないよね、、、とこの国のイメージが急速に良くなっていく。
部屋が寒いかと思ったらセントラルヒーティングなのでむしろ暖かかった。

 

サンクトペテルブルグ旅行記 その1 準備編

サンクトペテルブルグ旅行記 その1 準備編

今年の旅行はかねてから行きたかったロシアのサンクトペテルブルグへ行くことにした。
今までいった国とは大きく違って、ビザが必要であったりして気軽に行ける国ではないようなので
事前に調べたことや行って分かったことをこの旅行記にまとめておく。
私も旅行前にいろいろなサイトの情報にお世話になったので後に続く旅行者の助けになれば幸いです。

■事前準備編①
ロシア旅行は、西欧と違っていろいろとハードルが高い雰囲気がある。
少し調べるだけで以下のような難点があちこちで書かれていて
ロシアへの旅行を躊躇してしまう。

①英語が通じない
これは半分事実で、半分は異なっていた。
ホテルや観光施設やレストランなどでは困ることがない程度には通じた。
道行く人にはほとんど通じなかった。
つまり、観光などに従事していない一般のロシア人には通じにくい
というのが私の感想です。
ただし、サンクトペテルブルグはフィンランドとの国境付近にあり、おそらくは同国最大の
観光都市のため、他の都市よりも相対的に国際化が進んでいるだけかもしれないので注意。
(つまりモスクワがどうなのかはわかりません)

②ビザとかバウチャーというものを取らないといけない
⇒間違いない。むしろこれが最大の障壁。

③タクシーでぼったくられる
これはホテルからも警告されましたが、タクシーアプリ(Yandex taxi)で解決することができました。

④外国人登録をしないといけない
⇒間違いない、ただしホテルで勝手にしてくれるので手間ではなかった。

⑤エカテリーナ宮殿で死ぬほど並ぶ
⇒間違いない。

⑥治安やばそう
⇒カメラ泥棒に遭いかけたのが1件だけでしたが、治安の悪さから来る圧迫感は少ない街でした。
寒いからか物乞いやホームレスはほとんど見かけなかった。

⑦サービス悪そう
⇒落差が激しいのですが、Ratingの高いところは西欧よりもよいサービスでした。

■事前準備編② ビザ取得編
本来のビザ取得のためのフローは以下の通り。
①ロシア旅行に精通した旅行代理店から現地の旅行会社を通じて航空券、宿泊施設の予約、現地の移動手段の手配を行う
②現地の旅行会社から予約内容をもとにバウチャーを取得する
③バウチャーと一緒にビザを申請する

①は冷戦の名残りの制度のようなのですが、①のせいでかなり割高な旅行になってしまうため、抜け道として
いきなり①をせずに②のバウチャー発行だけしてくれる会社を使うという方法があり、通称「空バウチャー」と呼ばれるようです。
私の場合はPushka innというホテルを予約した際に、バウチャー発行のお誘いメールが15ドル程度であったのでそのまま申し込んでしまいました。

現状唯一の日本語ガイドブックである地球の歩き方では、①をきちんとすることが推奨されており①がトラブル時の対応に関わるためきちんと旅行代理店を通したほうがよいと半分脅しのような表現で記載されていましたが、以下の理由で空バウチャーを選択しました。

・ホテルや鉄道などの予約など細部まで自分で確認、調整をしたかった。
・コストが無視できない差であった。
・地球の歩き方の広告欄がロシア旅行に精通した旅行代理店で埋め尽くされているものに恣意的なものを感じた。

ちなみにバウチャー自体は「ビザを申請するための必要書類」のため、入国および出国時に審査されることはありませんでした。
チェックされたのはパスポートとビザのみだった。

※トラブルがあった場合は不明なので注意。

■事前準備 ホテル編
私が選んだPushka-innは非常に評判がよかったので、完璧といっていいくらいオススメできるのですが
ホテル選びで重要視した要素は以下となります。

・エレベーターの有無
(問い合わせるとないところが多い)
・バスタブがあるか
(これも無いところが多い)
・ネフスキー大通りに近いか
・駅などの交通機関が近いか
・レストランが近くにあるか

バスタブやエレベーターなどは問い合わせないと分からないため、英文メールを送って確認するのですが
半分くらいはロシア語に変換して送っても無視されました。
まともに返事を返してくれたホテルは以下の2件。

Pushka-inn
2人が限界の超小型ながらエレベーターあり
メールレスポンスが最高によい、また対応も細やかで親切
バスタブなし
中心街から少し離れているが、エルミタージュ美術館のすぐそば

Alexander House
エレベーターなし、ただし荷物などは運んでくれるとメールで返答あり
メールレスポンスが最高によい、また対応も細やかで親切
バスタブなし
中心街からは離れているが、バス停は近い
部屋は広め

どちらも非常によい評価なので問題なかったのですが、立地条件からPushka-innを選択しました。
宿泊したPushka-innの感想としては
・到着時の説明が非常に親切で丁寧
・隣のレストランにATMあり
・サービスが日本並みに丁寧で、客が困っていないか常に見てくれている
・外国人登録も秒殺で完了
・近所にスーパーがあった。
・各フロアにウォーターサーバがあり、飲み水で困らない
・有償(35ルーブル)でハガキに切手をつけて送ってくれた
・朝食に暖かい卵料理がついている。
・時間に正確に空港から送迎してくれた。
といった形で今まで宿泊した外国のホテルでもっとも快適に過ごすことができた。

■事前準備 アプリ編
以下のアプリを事前に準備しておいた。
私はiOSユーザーのため、iOS視点となるが、Android版もあるようだ。
事前に調べておいたところによるとロシアではYandexという日本でならYahoo!Japanのような大手ポータルを提供している会社のアプリがメジャーな存在らしいため、いくつかインストールしておいた。

①Yandex Taxi
今回のMVPを与えたいタクシーアプリ。ロシアではUberよりこちらが主流とのこと。
クレジットカードなどの登録は必要だけど、自分のいる場所をGPSでつかんでくれて
行きたい場所を事前に指定すると近くのタクシーを呼び出してくれる。
食事の後でタクシーを呼び出し、近くに来たら支払いを済ませて店を出るといったことが可能。
支払いもアプリのクレジット経由でぼったくられる心配もなし。

②Uber
有名なタクシーアプリ、サンクトペテルブルグでも使えたが、使わなかった。
ヘルシンキでは役立った。
ちなみに、公的なタクシーではなく、Uberと契約した普通の車が現れるの注意。
価格は公的なタクシーよりも安かった。

③Yandex Map
ロシアの地図情報は非常に細かく番地まで表示してくれるが、Google Mapで事足りたので
あまり使わなかった。
保険のためにいれておくとよいかも。

④Yandex Metro
こちらも乗り換え案内として導入したが、Google Mapが全部教えてくれたので
使わなかった。
こちらも保険として導入すればよいかと思います。

⑤Trip Advisor
レストランの口コミと評価をチェックしていけばおいしい店を引くことが出来ます。
必須アプリ。