2024年5月3日(金)アイルランド旅日記

■トリニティカレッジ古書館
今日は古書館に向かう。朝食はめんどうになってきて昨日の食べ残しのパッタイを少しだけ食べた。
古書館はケルト時代からの古書を修復する作業をずっと行っていて、その修復作業に関する展示と、メインとなる古書が保存されている建物の展示で構成されていた。
古書館という観光地はあまり日本では聞いたことが無いので、私にとっては海外旅行の醍醐味を強く感じるポイントである。
なんかタイムスリップしたような気分になるじゃないですか。
ちなみにこの古書館はダブリンの中でも目玉的な観光地で、チケットも高めなのだけどそのお金は古書の修復に使われるとのこと。

昔のアルファベットの字体らしい。UとWはVから派生したとか。そういう説明があった。
昔のアルファベットの字体らしい。UとWはVから派生したとか。そういう説明があった。
Kellsの書(国宝)
Kellsの書(国宝)
古書館
古書館
ホンモノの古書に感動する
ホンモノの古書に感動する


トリニティカレッジ古書館ってタイピングをして気づいたが、某ゲームのモデルになってるのここのことじゃないか。
どうして俺は当時気付かなかっんだだddd。

この地球儀のホログラムっぽいのが巨大で見ごたえあり
この地球儀のホログラムっぽいのが巨大で見ごたえあり
螺旋階段が美しい
螺旋階段が美しい
棚にカテゴリ?があるのか、右は「チャールズ2世」左は「最も穏やかな王」とラテン語で書かれている
棚にカテゴリ?があるのか、右は「チャールズ2世」左は「最も穏やかな王」とラテン語で書かれている
EX DONOは寄贈品のこと(っぽい)
EX DONOは寄贈品のこと(っぽい)

展示で印象的だったのは、単純に古いものをただ展示するのではなく、ホログラフィーや音声、光学的な演出も組み込まれていて
新しい展示の形を模索しようとしているところだった。
それがものすごく効果的ってわけではないのだけど、新しい試みをやっていこうというスタンスが良いものに感じられた。

■ダブリン城
古書館を出た後はすぐ近くにある王宮へ。
それなりに良い展示だった気がするんだけど、やはりパリやロンドンみたいな世界の中心地だったようなところを先に見てしまうと
どうしても採点が辛くなってしまう。

王宮の外観
王宮の外観
大ホール
大ホール
たぶん玉座
たぶん玉座

お昼はあまり空腹でないこともあり、サクッとタコスを頂く。
タコスは野菜が含まれるので野菜不足地域に行くと便利。

■ギネスストアハウス
行くところがなくなってきたので、消極的な選択としてギネスストアハウスへ。
おそらく世界一有名な黒ビールのブランドであるギネスビールの工場(本社)があって工場見学と出来立てビールが飲めるという良くあるタイプの施設。
ギネスの製法やこだわり、歴史などが見れるけど今となってはそこまで思入れが無いので、さくっと回って出来立てビールを頂く。
さすがに出来立てビールは美味いというか、苦みが少しマイルドになっていて、水道水と飲み比べたミネラルウォーターのまろやかさみたいなものを感じる。

ギネス工場
ギネス工場
 中の展示
中の展示
ホップを熱していく様子
ホップを熱していく様子
缶のデザイン
缶のデザイン
出来立てギネス
出来立てギネス

■その後
その後は本格的に時間を持て余して、国立博物館いったり、街中でダラダラ買い物をしたりした。
夕飯は西洋飯に飽きてきたので中華麺。これは懐かしい東洋的な味付けで少し生き返った。

路面電車+芝生は最強の組み合わせだと思う
路面電車+芝生は最強の組み合わせだと思う
中華麺
中華麺

2024年5月2日(木)アイルランド旅日記

アイルランド風の朝食に完全に飽きてきたので、エッグベネディクトを頂く。初めて食べたけど洒落た料理だなこれ。。。

カプチーノ 値段は考えないようにする
カプチーノ 値段は考えないようにする
エッグベネディクト
エッグベネディクト


今日は本当は競馬に行きたかったのだけど、予定を見ると15時開始のナイター開催になってたので競馬に行くとレンタカーの返却に間に合わないのであきらめる。

サービスエリアで見つけたプライズゲーム
サービスエリアで見つけたプライズゲーム
たぶん薪。誰が使うんだろう?
たぶん薪。誰が使うんだろう?
先進国らしくドーナツにもチョコミントが使われていた
先進国らしくドーナツにもチョコミントが使われていた


特別に行きたいところももうないのでM6経由でサクッとDublinまで帰ることにする。
M6はさすがに主要高速道路らしく快適な道で、3時間程度でダブリンまで戻ってくることが出来た。
荒涼とした景色を横目に少し退屈していたこともあって、SpotifyでR.E.MのLosing my religionをかけてみたのだけど、風景やどんよりとした天気に恐ろしくマッチしていて、ワインじゃないけど音楽にもマリアージュってものあるのかもしれないといったことを
思ったりしながら運転していたけど、今から思い返してもこれは中々得難い経験だった。
いつかUSのどこまでいっても同じような風景のところで車を駆って音楽を楽しみながらドライブしてみたい。

ダブリンの宿はGrand Canal Hotelというその名の通り運河沿いの少し大きめのシティホテル。(物価の高騰で他に選択肢がなかった)
ちょっと場所は不便なんだけど、他の候補と比べてかなりリーズナブルな価格だったのが選択の理由。

ちゃんとした部屋
ちゃんとした部屋(冷蔵庫がないのが欠点)


ダブリン観光の個人的なハイライトとしてはトリニティカレッジの古書館なので早速向かったのだけど、どうやら予約制のようなので断念して翌朝の予約をしておいた。
その後に近くの国立博物館を巡ったり、大阪にもあるような水陸両用のバスでの運河めぐりをして楽しんだ。

トリニティカレッジ
トリニティカレッジ
博物館のミイラ
博物館のミイラ
Googleレンズに翻訳してもらった説明書き
Googleレンズに翻訳してもらった説明書き

この日はカロリー調整のために昼食は抜いて、夕食は西洋料理にも飽きてきたので(本気で)テイクアウトのパッタイを持ち帰ってホテルでビールと一緒に楽しんだ。
味はまあ微妙なんだけど、料理のジャンルが変わるだけで癒される。
ただ量が多すぎて(大型のメロンくらいのサイズ)、残して翌朝の朝食にもなってしまった。

水陸両用観光バスのおっちゃん
水陸両用観光バスのおっちゃん
水上からの眺め
水上からの眺め
水上からの眺め
パッタイ

■海外で乗る日本車について
この日でレンタカーの日産JUKEを返却したので海外で乗る日本車について記しておこうと思う。
今まで僕は日本車を買ったことがなく、かなり偏ったクルマ遍歴となっていて
アルファロメオ147→Mini Convertible(R57)→Mini Convertible(F57)という
おおよそ実用性に乏しい選択肢を取り続けている。
そもそも日常生活にクルマが必要ないので、クルマを選ぶ基準そのものが趣味性が高いものになるという理由もあるのだけどクルマを操縦するときの感覚が好きというのが大きく、そのためにお金を払っているのではないかと思う。
クルマの評価をするときの要素としては自分の操作に対してどれだけダイレクトに反応を見せてくれるかという点が大きく、絶対的な速さなどはあまり気にならない。
なので一般的な日本車のふわったとして乗り心地や低いボディ剛性、コーナーで腰砕けするような動き、低コストなシートなどが苦手なので、基本的には避けてきたのだけど、Irelandで乗った日産JUKEは日本車のイメージを壊すような素晴らしい出来で
操作のダイレクト感や、スタビリティの高さ、レスポンスの良さ、ボディ剛性などどれをとっても文句のない素晴らしいクルマだった。
これは自分にとってはすごく不思議な体験で、この違うを生み出すのは何なのだろうか?とずっと考えていたのだけど
結局はその国や地域に求められる特性にしたクルマを売っているので欧州で売る日本車は欧州風に味付けされているという結論となった。
つまり平均速度が高く、停止が少なくてみんなコーナリング速度が高く、道路のコンディションが悪い欧州ではボディ剛性を高めてタイヤや足回りを固くし、乗り心地よりも性能を重視した特性にして売っているのだと。
逆に日本のように平均速度が低く、道路の品質が高く、コーナリングの平均速度が低くて停止が多い環境では乗り心地や燃費、低価格を重視した商品を売ることになるという当たり前のことをしているということに気づいた。
なので日本車はクソみたいなよくある欧州車至上主義っぽい考えを持っていた僕にとっては少なからずショックで技術的な問題というよりは地域に合わせた最適解の商品を提供しているだけということを知って
クルマに対する理解がかなり深くなったような気がしている。
まあ日本の道でも欧州車っぽいセッティングを好むのは今も変わらないのですけど。

ホテル近くの遊歩道
ホテル近くの遊歩道

アイルランド旅日記 2024年5月1日(水)


今日はSKY RoadとCliffs of Moherに行くという観光としては一番盛り上がる日となる。
早速朝食を食べたのだけど、今日も雨でこれで全ての日程が雨スタートとなった。
朝食は美味しかったのだけど、さすがに似たようなメニューがずっと続くと飽きてきた・・・。

ホテルの茶色い朝食
ホテルの茶色い朝食 いい加減飽きてきた


ホテルを出るころには立派な土砂降りになっていたけど、まずはClifden Castleへ向かう。
城門のあたりはなかなか良かったのだけど、あまりに雨がキツいので引き返してしまった。

土砂降りのクリフデン城
写真ではそうみえないが、土砂降りのクリフデン城

その後はSKY Roadをゆっくりとしたペースで進んだのだけど、山(と言っても低いので丘というのが適切かもしれない)の稜線にそって走る道路となっていて、素晴らしい景観だった。いくつかあるView Pointではまさにこれぞパノラマといった景色で他のBlogなどでここが一番良かったという感想が頷けるものだった。

SKY Roadその1
SKY Roadその1
SKY Roadその2
SKY Roadその2
SKY Roadその3 空から見下ろすような景色
SKY Roadその3 空から見下ろすような景色
SKY Roadその4
SKY Roadその4

その後はClifdenにもどってN59沿いにたまに横道にそれつつGalwayへ向かう。
その間も景色は絶品というか、この旅行を企画したことが報われた気分になった。

SKY Roadその5
SKY Roadその5

■アイルランドの景色はどのくらい素晴らしいかについて
評価は難しいところなのだけど、今までドライブした中では間違いなくベスト
次点はスコットランドのハイランドだけど、かなり傾向が似ている。
木がない山とか、荒涼とした景色とか。
もちろんアイルランドのほうがより映える景色なのだけど、スコットランドはエジンバラを代表に観光資源も豊富なのでドライブが好きならまず最初にアイルランドに行きましょう!と薦められるかというと難しい。
結局は海外旅行をある程度経験して、ベタなところは全部いった後に行くようなところではないかという評価が正直なところです。

Clifden~Galway間の景色
Clifden~Galway間の景色
Death Stranding的な風景
Death Stranding的な風景
絵葉書に使われるくらいの名所だが日本人には響かない景色
絵葉書に使われるくらいの名所だが日本人には響かない景色
途中の集落の脇の小川
途中の集落の脇の小川
丘の上からの景色
丘の上からの景色
丘の上からの景色2
丘の上からの景色2

■Cliffs of Moher
アイルランドでも有数か、No.1の名所であることは知っていたので期待値は高かったのだけどさすがの迫力だった。東尋坊ライクなところなのだけど、大きさが異次元なので迫力が全く違う。
スケールの暴力を感じられるところは間違いないです。
ちなみに結構広いので2-3時間は楽しめると思います。

Cliff of Mopher
Cliff of Mopher
スケール感の暴力
スケール感の暴力
どこまでも見渡せる
どこまでも見渡せる

その後は食べたいごはんもなかったので(テキトーに入ってもひどい目に合うのは分かりきっている)、昼食を食べずにダラダラとGalwayへ帰った。
GalwayのホテルはDean Galwayというちょっと洒落たホテルをとったのだけど、かなり微妙で音楽をテーマにレコードプレーヤーとかがあるコンセプチュアルな部屋なのは分かるのだけど普通に机のスペースが無くて邪魔だったりして使いにくい部屋だった。

意識高い系の部屋(使いにくい )
意識高い系の部屋(使いにくい )

昼食を抜いたのでホテルにチェックインしたらすぐに夕食へ。
肉が食べたくなったのでMcSwiggans Steakというお店でステーキを頂いた。
悪くない出来だったが肉はやっぱりパサパサしていて、ソースの味わいが重要なのはこういう肉なんだなということを再確認した。
途中でCLの準決勝が始まってリアルタイムで夕食時にCLが見れるのは素晴らしいなといつもながら羨ましくなった。

ステーキ
ステーキ
リアルタイムで見るチャンピオンズリーグ
リアルタイムで見るチャンピオンズリーグ

■ガソリン価格の話
ざっくり300円/Lなのですさまじく高い。ハイブリッド車で良かった・・・。
日本も政府からの支援金が入っているので安くなっているけど実勢価格なら200円軽く超えているんだろうなと。

アイルランド旅日記 2024年4月30日(火)


今日は長くドライブすることになるので、ホテルの朝食を食べてすぐに出発することにした。ホテルの朝食は美味しいのだけど、メニューが似たようなもの(パンとソーセージとベーコンと・・・)なので2日目にして既に飽きはじめてきた。そして朝食メニューはその後もずっと同じなのだった、、、、。

朝食2日目
メニュー内容に代り映えが無い2日目の朝食


外国に行って不思議に思うのは多くの国は食事に多様性が無くて、それでも不満を感じていなさそうなところだ。
日本のように食が多様な国から訪れるとこんなどこに行っても同じようなメニューしかない国で我慢できるなと思うのだけどそれが当たり前になると不満を感じないのだろうか?それとも別に楽しいことがあるのだろうか?

アイルランドの風景
木がないのでどこまでも見渡せる景色

出発してまずは海岸沿いを走りつつDownpatrick Headを目指す。
ここは東尋坊っぽい崖があるところで分かりやすそうな観光地なのでまず訪れることにした。
日本にも似たような風景があるとは思うのだけど、かなり危険な場所なのに柵も何もないのでかなり危険なことも出来てしまうのが外国っぽさ。
日本だと10m手前くらいに柵がありそう。。。とか思ったが実際に柵も何もないと怖すぎて3mくらい手前で足が止まってしまった。
結論として柵はウザいが無いとそれはそれで困るということだった。

東尋坊ライクな景色
東尋坊っぽい景色(柵なし)

その後はかなり狭い道をくぐりぬけてCastlebarという街のコンビニに併設されたChoppedという意識高い系ファーストフードサラダバーみたいなお店でランチ。
今日もサラダかよ!と思われるかもしれないが食事の画像を振り返ってみると分かる通り意識して注文しないと完全に茶色で埋め尽くされてしまうのがこの国の食事なので朝がガッツリ茶色朝食しか選択肢がないのでランチで野菜を取っておかないと詰むので仕方ない。
ちなみにサラダだけだと足りないと思われるかもしれないが、なぜか西洋では一品で注文が完結するようなメニュー構成になっていることが多く、粗い表現をすればサラダ=サラダ定食といった意味合いでそれだけである程度食事として完結するボリュームがあることが多い。
なので前日の私のように3品とか頼むと死ぬ。

サラダ定食

ランチの後もClifdenに向かってドライブしていたのだけど、少し疲れたのでDerraheedaという湖のそばにあるPurple Door Cafeでコーヒー休憩をして
このあたりで有名なカイルモア修道院で初めてそれっぽい観光をしたのだった。

アイルランドの風景
スコットランドのハイランドっぽい風景が続く
カプチーノ
カプチーノ
Death Stranding的な風景 今回の旅行のベストショット
Death Stranding的な風景 今回の旅行のベストショット

■カイルモア修道院
湖のそばの美しい修道院で、典型的な西洋文化が味わえる面白そうな場所なのだけど
土砂降りだったのと、アイルランドに日本から来るような人間はほとんど全員がパリやらローマやらで人類の到達点はここです!みたいな
建築物を目にしているので、その経験をした後で点数をつけると非常に辛い点になってしまうのは仕方のない感じであるという感想になった。
天気がよければとても美しい場所なのでもう少し違う感想になったかもしれない。

カイルモア修道院
カイルモア修道院
西洋あるある展示
西洋あるある展示
内部はよくある西洋宮殿っぽい展示
内部はよくある西洋宮殿っぽい展示

Clifdenが近づくころにはワイパーをかなり強めに設定しないとまともに見えないくらいの豪雨になっていて
とりあえずホテルの前に車を止めて荷物を預かってもらおうとしたら、クルマはもう有料の時間帯が終わるので朝の11時まではタダで停めていいとのことだった。

Woodfield Hotel Clifden Galwayというホテル(というかB&B)なのだけど、経営しているだろうおばさんがすごく親切でホスピタリティの高い人で
評価が高いのも頷ける感じの素晴らしいホテルだった。

■コインランドリー
Mapを検索するとガソリンスタンドのそばにコインランドリーがあるっぽいので行ってみたら洗濯だけで800円も取られる値段だった。
おそるべしインフレ・・・。
乾燥機はもっと高かったのと、オイルヒーターが部屋にあったので洗濯だけですぐに持ち帰った。

コインランドリー
コインランドリー

夕食はホテルの近くのMitchell’s Restaurantでシーフードプレートを食べたのだけど全体的に微妙だった。
まあ悪くはないんだけど、海のそばだったらもう少し美味しいものがないかな?という辛口評価。
なお、店の評価や混み具合は人気店っぽいところだった。

シーフード定食
シーフード定食

■Clifdenについて
夕食の後はビールを買いがてら散歩したのだけど、西海岸の観光拠点としての位置づけの町らしく
かなり小さな町なのだけどお店が多く、静かで、海が美しく、風景がきれいで、空気がおいしく、スーパーなども充実しているという
素晴らしい町だった。
振り返ってみるとこの町が一番Irelandで気に入っていて「漠然とこういう町に住みたい」みたいな願望を形にしたような町だった。
これを書いている今でもたまに思い返してStreetViewを見て町の雰囲気を思い出したりしている。

美しい街角
美しい街角
Clifdenの美しい風景
Clifdenの美しい風景