ベトナム中部旅日記(フエ編) 2025/4/30(水)

ダナンの夜明け
ダナンの夜明け
ダナンの夜明け その2
ダナンの夜明け その2
ベルセルクの蝕みたいな景色
ベルセルクの蝕みたいな景色


▼フエへ向かうバス
今日はフエへ向かう。
フエに向かう手段は主に3つあり
・タクシー
高いので、複数人でないとメリットがない
・鉄道
遅い。本数が少ない。旅行手段としては面白い。
・バス
無難。
今回は大型バスにしたのだけど、バスも複数の選択肢があり、口コミにも差があるのでギャンブル性は高そう。
とりあえずネット予約できるところにしたのだけど、一応時間通りに出発して到着してくれた。
バスでも小型リムジンバスのようなものがあり、ホテルまで迎えに来てくれるタイプ、実質的には乗合タクシーのようなものもあるけれど
それは口コミでかなり悪い評価がついており、停留所として使われるポイントにまで怒り狂った利用者の呪いのような書き込みが溢れていた。
帰りはこれを使おうと思っていたので、調べているとおそらくは乗り合いタクシーベースなので人が集まらないと
出発しない、なので時間どおりに到着しない。といった予定が崩れるのが当たり前のようなビジネスモデルなのではないかと推測。
帰りに実際乗ってみたところ、やはり座席ギリギリまで人をのせていたので、その予想で当たっているのではないかと思う。

バスの中の2階建て客室
バスの中。寝転がれて快適だが収容所っぽいのは否めない


▼Ancient Hue Garden House
フエのホテルはクラシックな雰囲気のホテルを取ってみた。
薬屋のひとりごとというアニメが好きで、オリエンタルなアンティーク調の建物に1回泊まってみたかったのが理由。
ホテルは住宅街の奥にあるので、ちょっと不便なところなのだけど、その分静かで、いくぶん大気汚染もマシに感じられる。
ホテルの周りもここがベトナムとは思えないくらいきれいな川沿いの道が整備されていて一見の価値があります。

ホテルの部屋
ホテルの部屋
ホテルの部屋 その2
ホテルの部屋 その2
バスルーム
バスルーム


▼フエ王宮
ホテルで自転車を借りてフエの王宮へ向かう。

王宮エリアの入り口
王宮エリアの入り口
フラッグタワー
フラッグタワー


王宮はかなりの広さなのでかなり準備してから向かったほうがいいのと、途中で外に出れないこと、飲み物を出す店はあるけど
まともな食事を出すところはないので、食事も含めて準備をしてから入場することをおすすめします。
この王宮は最後の王朝のグエン朝のもので、フランスの植民地になっていく段階ということもあり、中華の影響を受けている
東洋風の建築と、フランスの影響のある西洋のテイストが混じった建築があり、非常に興味深い。
中も広くて、見どころはたくさんあったのだけど、もう地獄のように暑かったので、観光が楽しいという気持ちが半分ともう半分はこの地獄のような暑さから早く開放されたいという気持ちがあって、非常に複雑な気持ちで王宮内を彷徨った。
満足度は高かったけど、もう少し天気の悪い季節に来たほうがいいなというのが私の正直な感想です。

宮殿その1
宮殿その1
美麗な廊下の画像
豪かな廊下
いくつかある王座の1つ
いくつかある王座の1つ
 カフェからの風景
カフェからの風景
後期の西洋風との折衷様式の建築
後期の西洋風との折衷様式の建築
薬屋っぽい世界観を楽しめる
薬屋っぽい世界観を楽しめる


▼Madam Thu
力尽きてホテルに戻り、プールで少し涼んでから夕食へ。
評判のよいMadam Thuというレストランへ。バイタクから降りて店に入ると、客が西洋人ばかりだったので
まあ価格的にも明らかだったけど、観光客向けのちょっと洒落たレストラン。
注文はフエの名物料理をあつめたお一人様むけのセットがあったので、好都合とばかりにそれを注文。
びっくりするようなメニューはなかったものの、全体的に高レベルでまとまっていて美味しかったです。

フエ料理セット
フエ料理セット

ベトナム中部旅日記(ダナン編) 2025/4/29(火)

▼ホテルの朝食
ちょっといいホテルだけあって朝食のビュッフェの選択肢が多く、おかゆがあったり、注文すればフォーも作ってくれて素晴らしい。
ホテルの朝食は高いので普段はつけないのだけど、今回はいつもと違うことをするってコンセプトなのでホテルの朝食を頂いてみた。

ホテルの朝食
ホテルの朝食


▼ダナンのビーチ
目の前のミーケービーチに行ってみたのだけど、ちょっといいホテルなので水着でうろついてもいいかなどがわからなかったのだけど
レセプションで色々聞いてみたところ、水着の上に部屋に備え付けのいかにも南国丸出しみたいな服を羽織っていればOKとのこと。
あとは砂がついてる場合はホテル前の水道で洗い流してねってことでした。
ダナンの海自体は正直とくにきれいなものではないという結論になるのだけど、波が強いのとビーチの広さは素晴らしいので、シュノーケリングなど海で泳ぐことよりはアクティビティを楽しみたい人向けだと思う。
個人的にはシュノーケリングが好きなので一応道具を持っていったんだけど、透明度が低くて役に立たなかった。

▼パラセーリング
前にダナンにいった人がパラセーリングが最高すぎて子供をつれて何回もリピートしたぜ!
みたいなTweetを覚えてみたので僕も試してみた。
お値段は950kくらいでちょっと高めだったが、一瞬で空まで浮遊するのと、「あ、これ落ちたら死ぬ」みたいな高さまで飛ぶので非常にスリリングである。ドローン映像みたいな普段は決して味わうことのない視点でダナンのビーチの風景を眺めるのはなかなか得がたい体験で、またビーチに行くことがあればかならずこの遊びをしようと思うくらいには楽しかった。


▼バイクのレンタル
ドアマンの人に手配を頼んでバイクを1日900円で借りた。
色々と調べた限りだと以下の様らしい。
・ベトナムでは国際免許は効果がない
・50cc以下、または電気の場合は免許は不要
・レンタル代は安いけど保険は皆無
・旅行保険はバイク乗ったら無効と絶対に書いてる
・125ccとかは免許いるので運転したら違法だが、基本的に野放し
最後の項目が非常に興味深いが、街のレンタルバイクやドアマンに頼むと、免許のチェックもなくバイクを借りることができるが、ちゃんとしたホテルの正規の貸出は電気オンリーだったりするのでおそらくその通りなんだろうと思う。


▼ベトナムでのバイク運転
とりあえずソンチャ半島に向かってバイクを走らせていく。
事故が怖いので当然ながらすごく慎重にバイクを走らせていく。
だいたい40km/h弱くらいの速度で走っていたのだけど、意外なことに煽られたり抜かれまくったりすることはなかった。
まわりのバイクもだいたい同じくらいか、少し速いくらいの速度で、極端に遅いわけではなかった。日本だと原付きでも60km/hギリギリで走っていることが多いことを思えば意外なスローペースだ。
走ってみてわかったが、道の状態があまり良くないので、このくらいの速度で走るのが快適で安全なのだと思う。スマホ持ちながら運転みたいなのがそこら中にいたので、怖い国だと最初は思っていたのだけど、速度が遅いので、スマホながら運転という言葉から想像するほど危なくないかもしれないと思った。(少し毒されてる)
あと風を感じるのでこの酷暑の中でも快適に移動できて素晴らしい。

ソンチャ半島の丘からダナンの都市部が見える風景
ソンチャ半島の丘からダナンの都市部が見える


▼リンウン寺
目的がなくても久しぶりのバイクの運転は楽しかったのだけど、せっかくなので名所のリンウン寺へ向かう。
けっこう大きな寺で、観光客もそれなりにいたのだけど、日本人的には同じ東洋のお寺ってことであまりときめくものはないのが残念。
それよりも途中の高台のところからダナンの市街地を望む景観のほうが素晴らしかった。
その後はダナン駅方面にいったり、ロッテマートにいったりしてダナンをぐるぐるとバイクで回ってみた。

リンウン寺(あまり覚えてない)
リンウン寺(あまり覚えてない)
昼食の春雨みたいなの
昼食の春雨みたいなの


▼ダナン博物館
歴史ものが好きなので、ダナン博物館を訪れてみる。
ダナンという都市、あるいは地方の観点からの歴史を紹介する博物館となっていた。
メインはフランスの植民地〜ベトナム戦争のところに焦点をあてているものの、古い時代から順番にスポットがあたっていて十分に楽しめた。
共産党の独裁ということもり、プロパガンダ色が強いかと思ったが、実際にはそういうこともなく純粋に楽しめる展示だった。
ちなみに翌日が南ベトナム開放記念日(つまりサイゴン陥落)の祝日ということもあり、ちょっとナショナリズム的な盛り上がりが街を覆っていた。翌日がメーデーということもあり、ベトナム的には1年でも有数の盛り上がりタイミングなのかもしれない。

Google翻訳のレンズ機能で翻訳してみたスクリーンショット
Googleレンズで翻訳すると普通に読める
地図の中の文字列でも翻訳できるという見本画像
地図の中も翻訳可能
薬屋はこっちでも人気らしい
薬屋はこっちでも人気らしい


▼田ガニ鍋
再びCơm Nhà Vuiを訪れて一人で田カニ鍋を注文。
以前にハノイの1946というお店で食べたのと同じで、こちらのほうがリーズナブルで素晴らしい味わい。
ちょっと一人で食べるにはボリュームが多いが、野菜中心なので麺とかを加減すれば男性ならなんとか食べられると思う。
ダシの味が和風っぽさではないものの、火鍋も含めていかにも外国料理といったクセのあるものでなく和風のお鍋に元素周期表のようなものあれば、そのかけている部分にハマりそうな不思議な味。
前にハノイで食べたときにすごく美味しかったので、印象に残っていたのだけど別の場所で食べても美味しいので
この料理自体が好きなのかもしれない。

田蟹鍋(めちゃ美味)
田蟹鍋(めちゃ美味)

ベトナム中部旅日記(ダナン編) 2025/4/28(月)

Phở Thìn Hội An
朝食はハノイで食べたことのあるフォーの有名店のPho Thinで頂いた。
ダシの旨さが素晴らしく、素晴らしい朝食になった。
Google Mapの評価を見ていると4.8なのでここも汚染された評価だったけど、、、、
その後は早朝のがらんとした町並みをゆっくりと自転車で巡って楽しんだ。
早朝のサイクリングは人も少なくて、暑くないので(重要)ぜひおすすめしたい。

Phở Thìnのフォー
さすが有名店のうまさ
早朝のホイアンをサイクリング
早朝のホイアンをサイクリング
ホテルのバルコニーからの風景
ホテルのバルコニー


▼ダナンへ向かう
ホテルをチェックアウトして、Grab Taxiでダナンのホテルへ向かう。
ホテルではチェックインの手続きだけを済ませて、洗濯と昼食に街へ繰り出した。

ホテルの部屋
王の部屋(その1)
窓からの景色
窓からの景色


▼洗濯
事前に調べておいたのだけど、1kgあたり数百円くらいで洗濯してホテルのフロントまで宅配してくれるお店があった。私が利用したのはThảo Laundryというお店だったが、特に問題なくきちんとお仕事をこなしてくれました。
ただ、扱いがデリケートな服とかを頼む勇気はなかったので、そのあたりのサービス品質は検証できていません。


Cơm Nhà Vui
お昼は評判のよかったこのお店に。
とりあえず観光客はこれ食べておけよみたいなベトナム料理セットがあったので、それを注文。春巻きやブンチャー、バインセオなどがセットになっていてかなり量が多いが美味しかった。お値段も安いので、滞在中にもう1回来ることになった。

ベトナム料理観光客はこれ食っとけよセット
ベトナム料理観光客はこれ食っとけよセット


▼記憶がない
その後に買い物でもしようかとバイタクでビンコムプラザ(ショボかった)やダナン大聖堂あたりのお店を巡ったのだけど
あまりにも暑かったのと、大したものがなかったのでほとんど覚えてない。
むしろこの行動を覚えているだけでも褒めてほしい。


▼Bamboo Coffee
チェックインが14時からだったので、暑さにめげたこともあり評判のよかったBamboo Bob Coffeeでベトナムコーヒーを頂いた。
写真のはココナッツミルクのコーヒー。ガツンと来る苦さはそのままにココナッツミルクのまろやかさが加わって素晴らしい味わい。
この猛烈な暑さ(嫌だけど)がこの味を引き立てているのは否定できない。

ココナッツミルクコーヒー
ココナッツミルクが程よい甘さで美味

▼Stella Maris Beach Danang Hotel
1つくらいは良いホテルを抑えましょうということで予約していたのだけど、予想よりもかなりすごい王の部屋みたいなところに通されて面食らった。
自分の家より広いよ・・・。
なんでこんな部屋にこいつ一人で来てるんだ?みたいな目で見られたが多分気のせいだろう。さっそくスーツケースを広げてFireTVやPCをセットアップしたりする築城作業(くつろぐ準備のこと)を行った。
その後はとりあえず暑くて何もする気がしないので、上の階のプールでだらだら過ごした。

王の部屋その2
王の部屋その2


▼PapaSteak Võ Văn Kiệt
夕食はそろそろベトナム料理に飽きてきたので、ステーキを食べることに。
日本のステーキと違って、ソースの主張が強いタイプなのでこれはこれで面白い。
味自体は特筆するようなインパクトのあるものではなかったけれど、程よくまとまっていてベトナム料理に疲れた体には優しい味でした。

ステーキの画像
ベトナムといえばステーキ

ベトナム中部旅日記(出発編) 2025/4/26(土)

今年のGWはベトナムのダナンへ向かう。
物価や仕事の状況を一切気にしないのであればStockholm行きの航空券が安かったのでノルウェーのフィヨルドめぐりをしたかったのだけど、今年は昇進話があって、それ自体はいいことなのですが、場合によっては管理職になってしまう可能性があり、そうなると管理職になった直後の月末月初を全部休むような予定は組めないので、キャンセルしてもダメージが少ない計画を模索していたのでギリギリまで行き先を決めることができなかった。

このような経緯があって、3月末に予定を組んでも間に合うところで、比較的興味のあるベトナムのダナン(中部)に行くことになった。

▼ダナンを選んだ理由について
このようにダナンを選んだのは積極的な選択というわけではないのだけど、旅行先を決めるにあたって重視した要素としては以下の通りである。

まずは近くて、移動に消耗しないこと。
物価や航空券が安いこと。
治安に問題がないこと。
歴史的な観光地に恵まれていること(フエ・ホイアン)。
その気になればビーチリゾートとしても楽しめること。
食事が美味しいこと。

上記に書き出したのは旅行をする前に調査したベトナム中部の魅力だったのだけれど、想定は全て当たっていて、そういう意味では素晴らしい場所だった。しかしながら1つだけ大きな誤算があって、日本の8月みたいな蒸し暑さがずっと続いていて恐ろしく消耗した。今振り返ってもダナン自体はリピートしてもいいくらい素晴らしい場所なのですが、あの暑さを思い出すとちょっと尻込みしてしまう自分がいるのも確かである。次があればもうちょっと涼しい時期に行きたい。

▼航空券
直前だったので選択肢がなく、関空→香港→ダナンの乗換便。

関空の制限エリア
朝7時だとGW初日でも空いてる

▼ダナン空港の良いところ
これまでいった都市の中では小規模な街なので、イミグレが空いててすぐ入国できた。
また、街の中心部に近く空港があるので非常に便利。

ラウンジ飯の牛丼の具
途中の香港のラウンジの牛丼の具みたいなの。吉野家風味の再限度が高すぎて怖い
ダナン上空
ダナン上空

▼ホイアンへ
今回の旅程はホイアン→ダナン→フエ→ダナンという南側から北上してまたダナンへ戻るルート。
空港出て即Grab Taxiを捕まえてホイアンのホテルへ。
1時間ちょっとでホテルに無事到着。
ホイアンはハノイよりは交通ルールを守る傾向にあるけど、日本に比べると十分にカオスな道路状況であり信号待ちに大量のバイクが並ぶところを見ると東南アジアに来たんだなあという感慨のようなものがある。

東南アジア名物のバイクの群れ
東南アジアの風景

ホテルの部屋は一泊1万円ちょっとで広くて快適だったが、TVと冷蔵庫がないのがきつかった。
TV自体は見れなくてもいいのだけど、FireTVが使えないと動画も快適に見れないのでちょっと困る。

ホイアンのホテルの部屋
ホテルの部屋
 バスルーム
バスルーム。 電気を消すと虫が出てくるので電気はずっとつけっぱなし

▼ホイアン
ホテルに着いた時点でもう疲れて寝たかったけど、とりあえず近所を散策してみる。
コロニアル様式の建築が多く、旧い時代の雰囲気が感じられる町並みと、提灯(中身は電灯だけど)が旧市街のあちこちで光っていてどこかしら懐かしさを感じさせるような不思議な町並みだった。

コロニアル建築
コロニアル建築
ホイアンの夕方の風景その1
ホイアンの夕方の風景その1
ホイアンの夕方の風景その2
ホイアンの夕方の風景その2

▼Bánh mì Phượng 
とりあえず近所にあったバインミーの名店へ向かう。
10人くらい並んでいたけど、結構すぐに順番が回ってきて、人気の豚とパテのものを注文。ホテルに持って帰ってビールと一緒に頂いた。

肝心の味はフランスパンだけでも既に美味いのでその時点で勝利確定なのだけど、ベトナム惣菜みたいな具が不思議とフランスパンによく合うので面白い。前回のハノイ旅行で食べなかったのを少し後悔した。
まあこの店が世界一有名くらいの店っぽいので、他がここまで美味しいかどうかは分からないのだけど、私の中のバインミーの食べ物としてのランクはかなり上位にランク付けされることになった。

バインミーのお店の画像
カウンターの裏ですぐ作ってくれる
バインミー
買ってきたバインミー