2014年9月10日(水曜日)
今日はバルセロナへ行く日。
前日のトレドで駅のことは把握してあったので、余裕をもってAVE(新幹線)へ乗り込むことが出来た。
※1等車なので軽食が出た。本質的なうまさとは別に列車の食事というだけで楽しめる
バルセロナの印象はとりあえずマドリードにはない湿気があること。
日本ほどではないにせよ、カサカサに乾燥していたマドリードとは全く違ったネットリとした湿気があるため
歩いているだけで体力が消耗していく。
まずはAVEの社内で予約しておいたサグラダ・ファミリアへ。
サグラダ・ファミリアは予約しておいた時間に入るシステムで、そうでないと絶望的なチケットの列に並ぶはめになる。
どのくらいひどい列かは、Google Streetviewをみてください。私はこれを見て心が折れました。
サグラダ・ファミリアはすごい威容で、外側の荘厳さは暑さを忘れるほどだった。
内部は現代的で少し私の趣味とは異なっていたのだけど、これだけ色々なスタイルが試された教会建築において他の何にも似ていず、そして素晴らしい。
その後はピカソ美術館へ。
エアコンがないとすぐに参ってしまいそうな暑さだ。
ピカソ美術館は、若いころのピカソの作品がたくさん所蔵されていて、いわゆるキュビズム作品になるまでの
変遷を見ることが出来た。
私の好みとしては、という前置きになるのだけどキュビズムは苦手なのでこちらの初期の作品のほうが良かった。
例外的にキュビズムなラ・メニーナスは元ネタをプラド美術館で見ていたのですごく良かったのだけど基本的には
やはり苦手なのでした。
■バルセロナという街について
私はたまたまサッカーが好きで、バルセロナというチームに魅せられたこともあってこの街の事情を少し調べたことがある。
ヨーロッパにはよくあること、というよりは日本のほうが異質なのかもしれないけれど初めから1つの国だったわけではなく、いくつのかの国があり、強国が他の国を征服したりされたりするうちに今の国になった。
イタリアやイギリスも同様の成り立ちをしている。このため国内は一枚岩というわけではなく深刻な対立がある。
特にスペインに関しては世界史という大きな枠から考えればつい最近まで独裁者がいて、バルセロナには抑圧されてきた歴史がある。実際にその体験をした人が今も生きている。
そんな背景があるので、この街ではスペインの国旗を見ることがない。あるのはカタルーニャの国旗ばかりだ。
街を歩いているとあらゆるところで目にする。
異邦人の私にとっても、この旗はこの街がスペインではない!と訴えかけているように写った。
実際に訪問していたタイミングで住民投票があり、本当にこの地域が独立してしまう可能性があるようだ。
夜はパエリアとサングリア。ここのサングリアが一番うまかった。
相変わらず1リットルだけど。
※見た目とうらはらに微妙
※最高にうまいサングリア 暑さがさらに味を引き立てる
※ホテルの部屋。テラスを出たらプールだった