サンクトペテルブルグ旅行記 その1 準備編

サンクトペテルブルグ旅行記 その1 準備編

今年の旅行はかねてから行きたかったロシアのサンクトペテルブルグへ行くことにした。
今までいった国とは大きく違って、ビザが必要であったりして気軽に行ける国ではないようなので
事前に調べたことや行って分かったことをこの旅行記にまとめておく。
私も旅行前にいろいろなサイトの情報にお世話になったので後に続く旅行者の助けになれば幸いです。

■事前準備編①
ロシア旅行は、西欧と違っていろいろとハードルが高い雰囲気がある。
少し調べるだけで以下のような難点があちこちで書かれていて
ロシアへの旅行を躊躇してしまう。

①英語が通じない
これは半分事実で、半分は異なっていた。
ホテルや観光施設やレストランなどでは困ることがない程度には通じた。
道行く人にはほとんど通じなかった。
つまり、観光などに従事していない一般のロシア人には通じにくい
というのが私の感想です。
ただし、サンクトペテルブルグはフィンランドとの国境付近にあり、おそらくは同国最大の
観光都市のため、他の都市よりも相対的に国際化が進んでいるだけかもしれないので注意。
(つまりモスクワがどうなのかはわかりません)

②ビザとかバウチャーというものを取らないといけない
⇒間違いない。むしろこれが最大の障壁。

③タクシーでぼったくられる
これはホテルからも警告されましたが、タクシーアプリ(Yandex taxi)で解決することができました。

④外国人登録をしないといけない
⇒間違いない、ただしホテルで勝手にしてくれるので手間ではなかった。

⑤エカテリーナ宮殿で死ぬほど並ぶ
⇒間違いない。

⑥治安やばそう
⇒カメラ泥棒に遭いかけたのが1件だけでしたが、治安の悪さから来る圧迫感は少ない街でした。
寒いからか物乞いやホームレスはほとんど見かけなかった。

⑦サービス悪そう
⇒落差が激しいのですが、Ratingの高いところは西欧よりもよいサービスでした。

■事前準備編② ビザ取得編
本来のビザ取得のためのフローは以下の通り。
①ロシア旅行に精通した旅行代理店から現地の旅行会社を通じて航空券、宿泊施設の予約、現地の移動手段の手配を行う
②現地の旅行会社から予約内容をもとにバウチャーを取得する
③バウチャーと一緒にビザを申請する

①は冷戦の名残りの制度のようなのですが、①のせいでかなり割高な旅行になってしまうため、抜け道として
いきなり①をせずに②のバウチャー発行だけしてくれる会社を使うという方法があり、通称「空バウチャー」と呼ばれるようです。
私の場合はPushka innというホテルを予約した際に、バウチャー発行のお誘いメールが15ドル程度であったのでそのまま申し込んでしまいました。

現状唯一の日本語ガイドブックである地球の歩き方では、①をきちんとすることが推奨されており①がトラブル時の対応に関わるためきちんと旅行代理店を通したほうがよいと半分脅しのような表現で記載されていましたが、以下の理由で空バウチャーを選択しました。

・ホテルや鉄道などの予約など細部まで自分で確認、調整をしたかった。
・コストが無視できない差であった。
・地球の歩き方の広告欄がロシア旅行に精通した旅行代理店で埋め尽くされているものに恣意的なものを感じた。

ちなみにバウチャー自体は「ビザを申請するための必要書類」のため、入国および出国時に審査されることはありませんでした。
チェックされたのはパスポートとビザのみだった。

※トラブルがあった場合は不明なので注意。

■事前準備 ホテル編
私が選んだPushka-innは非常に評判がよかったので、完璧といっていいくらいオススメできるのですが
ホテル選びで重要視した要素は以下となります。

・エレベーターの有無
(問い合わせるとないところが多い)
・バスタブがあるか
(これも無いところが多い)
・ネフスキー大通りに近いか
・駅などの交通機関が近いか
・レストランが近くにあるか

バスタブやエレベーターなどは問い合わせないと分からないため、英文メールを送って確認するのですが
半分くらいはロシア語に変換して送っても無視されました。
まともに返事を返してくれたホテルは以下の2件。

Pushka-inn
2人が限界の超小型ながらエレベーターあり
メールレスポンスが最高によい、また対応も細やかで親切
バスタブなし
中心街から少し離れているが、エルミタージュ美術館のすぐそば

Alexander House
エレベーターなし、ただし荷物などは運んでくれるとメールで返答あり
メールレスポンスが最高によい、また対応も細やかで親切
バスタブなし
中心街からは離れているが、バス停は近い
部屋は広め

どちらも非常によい評価なので問題なかったのですが、立地条件からPushka-innを選択しました。
宿泊したPushka-innの感想としては
・到着時の説明が非常に親切で丁寧
・隣のレストランにATMあり
・サービスが日本並みに丁寧で、客が困っていないか常に見てくれている
・外国人登録も秒殺で完了
・近所にスーパーがあった。
・各フロアにウォーターサーバがあり、飲み水で困らない
・有償(35ルーブル)でハガキに切手をつけて送ってくれた
・朝食に暖かい卵料理がついている。
・時間に正確に空港から送迎してくれた。
といった形で今まで宿泊した外国のホテルでもっとも快適に過ごすことができた。

■事前準備 アプリ編
以下のアプリを事前に準備しておいた。
私はiOSユーザーのため、iOS視点となるが、Android版もあるようだ。
事前に調べておいたところによるとロシアではYandexという日本でならYahoo!Japanのような大手ポータルを提供している会社のアプリがメジャーな存在らしいため、いくつかインストールしておいた。

①Yandex Taxi
今回のMVPを与えたいタクシーアプリ。ロシアではUberよりこちらが主流とのこと。
クレジットカードなどの登録は必要だけど、自分のいる場所をGPSでつかんでくれて
行きたい場所を事前に指定すると近くのタクシーを呼び出してくれる。
食事の後でタクシーを呼び出し、近くに来たら支払いを済ませて店を出るといったことが可能。
支払いもアプリのクレジット経由でぼったくられる心配もなし。

②Uber
有名なタクシーアプリ、サンクトペテルブルグでも使えたが、使わなかった。
ヘルシンキでは役立った。
ちなみに、公的なタクシーではなく、Uberと契約した普通の車が現れるの注意。
価格は公的なタクシーよりも安かった。

③Yandex Map
ロシアの地図情報は非常に細かく番地まで表示してくれるが、Google Mapで事足りたので
あまり使わなかった。
保険のためにいれておくとよいかも。

④Yandex Metro
こちらも乗り換え案内として導入したが、Google Mapが全部教えてくれたので
使わなかった。
こちらも保険として導入すればよいかと思います。

⑤Trip Advisor
レストランの口コミと評価をチェックしていけばおいしい店を引くことが出来ます。
必須アプリ。

2014 スペイン旅日記(8)

2014年9月13日(土曜日)
ティッセン=ボルネミッサ美術館を見たあとサンチアゴベルナベウへ。
これまでみた試合は勝ち負けの予想のつく試合が多かったのだけど、今回のカードはレアル・マドリードVSアトレチコ・マドリード。去年の覇者であるアトレチコ・マドリードとのマドリードダービー。選手も豪華でかなりの黄金カードなので楽しみだった。
当然ながら超満員で、大いに盛り上がったのだけど、紳士のチームという印象の強いレアル・マドリードのホームにもかかわらず今までみたどの試合よりも観客席はガラが悪かった。とりあえずそのへんでウィスキーラッパ飲みだしみんなタバコ客席で吸いまくりだし甲子園の外野席より雰囲気が悪い、、、、。
試合は豪華メンバーだけどまったく機能していないハメル・ロドリゲスとベイルのいるレアル・マドリードよりも堅実で厳しいディフェンスを誇るアトレチコがあっさりと叩きのめす展開になった。ざまあみろ。(バルサファンのバイアス)

IMG_2107 IMG_6487※さすがに超満員

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2014 スペイン旅日記(7)

2014年9月12日(金曜日)
この日は迷ったのだけど、エル・エスコリアル修道院へ。
長距離バスにのってマドリード近郊にある。
観光地としての価値は時の権力者がどれだけ浪費したかでわかると少し前に書いたのだけど
それを象徴するような巨大な修道院だった。
ここを訪れるだけで当時のキリスト教会がどれだけの力をもっていたのかが分かる。
宮殿としても利用されていたようで、昔の図書館などもあって王宮よりも楽しめた。
いわゆる西洋的な豪華建築を楽しみたいならマドリード近くならここが一番かと思う。

IMG_6456※中は撮影出来なかったのだけど、かなり巨大なので見どころがたくさん

IMG_6453

IMG_2088※お肉は微妙だったのだけど、焼いたトマトが強烈な旨さ。果物やトマトの素材が違う

帰りにサン・ミゲル市場近くでバルを回ったのだけど
市場の牡蠣や貝類が生で食べられて日本人にはたまらない味だった。
スペインではクリームやソースといった味付けで勝負というよりは日本的な素材をそのまま楽しむような料理が多く、一品が比較的小さなこともあってEU諸国では一番食事が楽しめた。

IMG_2095※茹でたタコ

IMG_2094※マッシュルームに生ハムとにんにくを埋め込んでオリーブぶっかけ鉄板焼き。ビールに合う

IMG_2093※上等な生ハム

IMG_2092※ビールと付け出し

 

2014 スペイン旅日記(6)

2014年9月11日(木曜日)
今日はバスにのって市内観光。
観光バスに乗ると今日は早じまいだけれどそれでもよければ乗るかい?
と言われて、どうしてなんだろうと思ったのだけどそれは後ほど明らかになる。

街をバスで眺めながら海沿いを走ったり、グエル公園などを見て回ったり。
日本を超える暑さなので歩くとぐったりしてしまうのだけれどとても美しい街だ。

IMG_6402※サッカーの練習場。さすがの芝。

IMG_6406 IMG_6395※とにかくスペイン国旗は皆無。カタルーニャの旗ばかり。

IMG_6422※グエル公園(1)

IMG_6415※グエル公園(2)

早じまいなので、カンプ・ノウは飛ばしてよいか?とバスガイドが聞いてくる。
試合もないので、みんな頷くので少し気になったのだけど同意しておく。
バスが市街中心部に向かうとそれまでも少し見かけていたカタルーニャの旗をもった人がどんどんと増えていく。
市内の中心に向かって歩いている。興奮したデモとは違ってみんな楽しそうに旗をもって街を練り歩いている。
カップルは旗をもって芝生に寝転び、子供は旗をマント代わりにして走り回る。
笑顔で作られる革命運動というものがあるとしたらこれがそうなのだろうか?
バスを降りてホテルに荷物を取りに行く時にはカタルーニャの旗は街を埋め尽くしていた。

IMG_6430 IMG_6431※カタルーニャの日

IMG_2081※帰りのAVEで出たおやつ。

 

IMG_2085※マドリードに帰って食べた酢漬けイワシ

IMG_2084※ハズレのムール貝(痩せてる)

IMG_2083 IMG_2082※意外に揚げ物って少ない

2014 スペイン旅日記(5)

2014年9月10日(水曜日)
今日はバルセロナへ行く日。
前日のトレドで駅のことは把握してあったので、余裕をもってAVE(新幹線)へ乗り込むことが出来た。

IMG_2053※一等車なのでラウンジでくつろげた。こういう経験は初めて。

IMG_2044※新幹線。やはりごつい

IMG_2057※1等車なので軽食が出た。本質的なうまさとは別に列車の食事というだけで楽しめる

バルセロナの印象はとりあえずマドリードにはない湿気があること。
日本ほどではないにせよ、カサカサに乾燥していたマドリードとは全く違ったネットリとした湿気があるため
歩いているだけで体力が消耗していく。
まずはAVEの社内で予約しておいたサグラダ・ファミリアへ。
サグラダ・ファミリアは予約しておいた時間に入るシステムで、そうでないと絶望的なチケットの列に並ぶはめになる。
どのくらいひどい列かは、Google Streetviewをみてください。私はこれを見て心が折れました。

サグラダ・ファミリアはすごい威容で、外側の荘厳さは暑さを忘れるほどだった。
内部は現代的で少し私の趣味とは異なっていたのだけど、これだけ色々なスタイルが試された教会建築において他の何にも似ていず、そして素晴らしい。

IMG_2059※あんまりお腹が減ってなかったのでサラダだけ

IMG_6356 IMG_6364 IMG_6377 IMG_6375 IMG_6370
その後はピカソ美術館へ。
エアコンがないとすぐに参ってしまいそうな暑さだ。

ピカソ美術館は、若いころのピカソの作品がたくさん所蔵されていて、いわゆるキュビズム作品になるまでの
変遷を見ることが出来た。
私の好みとしては、という前置きになるのだけどキュビズムは苦手なのでこちらの初期の作品のほうが良かった。
例外的にキュビズムなラ・メニーナスは元ネタをプラド美術館で見ていたのですごく良かったのだけど基本的には
やはり苦手なのでした。

■バルセロナという街について
私はたまたまサッカーが好きで、バルセロナというチームに魅せられたこともあってこの街の事情を少し調べたことがある。
ヨーロッパにはよくあること、というよりは日本のほうが異質なのかもしれないけれど初めから1つの国だったわけではなく、いくつのかの国があり、強国が他の国を征服したりされたりするうちに今の国になった。
イタリアやイギリスも同様の成り立ちをしている。このため国内は一枚岩というわけではなく深刻な対立がある。
特にスペインに関しては世界史という大きな枠から考えればつい最近まで独裁者がいて、バルセロナには抑圧されてきた歴史がある。実際にその体験をした人が今も生きている。
そんな背景があるので、この街ではスペインの国旗を見ることがない。あるのはカタルーニャの国旗ばかりだ。
街を歩いているとあらゆるところで目にする。
異邦人の私にとっても、この旗はこの街がスペインではない!と訴えかけているように写った。
実際に訪問していたタイミングで住民投票があり、本当にこの地域が独立してしまう可能性があるようだ。

夜はパエリアとサングリア。ここのサングリアが一番うまかった。
相変わらず1リットルだけど。

IMG_2077 ※見た目とうらはらに微妙IMG_2076 ※最高にうまいサングリア 暑さがさらに味を引き立てる IMG_2075  IMG_2073

IMG_6392※ホテルの部屋。テラスを出たらプールだった

2014 スペイン旅日記(4)

2014年9月9日(火曜日)
今日はトレドへ向かう。駅の構造やスペインの電車のしきたりが分からなかったので、30分前に到着したのだけど
それでも乗り遅れそうになった。
とりあえず長距離列車(都市交通以外)に乗る場合は、航空機のようなチェックがあるのでそれを
通過しないとホームにたどり着くことができない。
他の国だとそもそも改札すらないのがスタンダードなので、激しいローカルルールの洗礼を浴びました。
やっぱ治安悪いだろここ。

IMG_2044※電車。ごついので迫力がある。

IMG_2045※駅の中。エスニックな雰囲気。

車窓から見るスペインの大地はフランスの緑やドイツの森とは違って、茶色い岩石と土に覆われた
荒れ果てた風景だった。ヨーロッパというよりは、メキシコだとか、アフリカという名前から想起される
雰囲気が近かった。

IMG_6225

トレドについて、最近どこにでもある観光地をぐるぐる回るバス
(※便宜的に赤バスと個人的に呼んでいる)に乗って、街をとりあえず一周してみることにする。
さすがの観光名所なだけあって、大航海時代を思わせる雰囲気の建物が街中を覆い尽くしていた。

IMG_6226※これが駅

IMG_6228※駅前

IMG_6252 IMG_2043

街を取り囲む川と、当時のままのこっている石のアーチ、水道跡などが自動車や鉄道がなかった時代をそのまま
残していて、マドリードの都会的な景色とは対照的な景色だった。
日本は狭いのでどうしても近代的な建物と古い建物が共存する形にならざるを得なくて
ここやヴェネチアのような街全体をテーマパーク化したような場所を作ることが出来ないので
こういったところを訪れるとどうしても羨ましく感じてしまう。

IMG_2040※ガスパチョ。適当に入った店なので味も乱暴だった。IMG_2041※パエリア。こちらもジャンクな味。

2014 スペイン旅日記(3)

2014年9月8日(月曜日)
今日は美術館めぐり、とりあえずプラド美術館へ。
チケットは手に入れてあったので、開館を待ってすぐに入館。
ここはルーブルなどと比較されることも多いのだけど、実際の大きさそのものはほどほどなので、午前中くらいあれば
ひと通りは見て回ることができた。というかルーブルが異常すぎるだけか。あれはホントにラストダンジョン。
感想としてはゴヤの裸/着衣のマハと、ラ・メニーナス以外あまり記憶が残っていない。ただしラ・メニーナスは本当に素晴らしくて30分近くは絵の前でずっと眺めているくらい素晴らしかった。超有名絵画だけがもつことのできる、その部屋にいる人に熱気を与えるような力、人の目を惹きつけて離さないような魅力があった。ベラスケスの絵は他にも見たのだけど、これだけは何かの偶然が重なったのか、悪魔に魂を売ったか、人の生き血を啜ったか、女に振られたか、カルトに入信したか、なにがあったのか分からないのだけど、才能のある人が一生に一度の大ホームランを打ったら宇宙にまでぶっ飛んで人工衛星に突き刺さったかのようなトンデモ作品だった。

ちなみにエル・グレコは良いヒットをたくさん打つ、みたいな印象でした。

IMG_6215※プラド美術館の前の小道。木漏れ日が美しい。

IMG_6203※Open前なので空いてる

プラドの後はソフィア王妃芸術センターへ。完全にゲルニカ目当て。
ゲルニカ自体は鳴門でレプリカを見ていて、特になんとも思わなかったのですがこれだけの有名作品であれば本物をみれば至高の体験が約束されているに違いない!と鼻息荒く向かったのですが、やっぱり本物を見てもなんとも思わなかったのでクソだと思います。

IMG_6217※入り口。

夕食はバル巡り。一品一杯だけで次の店、みたいなスタイルの飲み方も問題なく、それを見越して数種類しかメニューのない店もある。こういう文化が日本でも流行ればいいのにね。
IMG_2028※海老専門店みたいなバルのアヒージョ。ひと味違った。素材の差を感じさせる味。

IMG_2027※エビの塩焼き。こうしてみると和風。

IMG_2026 IMG_2025※これもムール貝専門店みたいなバルの一品。比べるとわかるが、身が太くて美味しい。ハズレだとスカスカなので。
スーパー事情
アパートメントタイプのホテルをいつも利用するので現地のスーパーで色々買い込むのが好きなのでだけど、スペインはユーロ圏の中ではぶっちぎりに物価が安かった。ざっくりと以下のような感じ
・ビール 350ml 1ユーロ以下
・ハム1パック 1ユーロ前後
・パン一袋 1.5ユーロ
・サラダ袋 1.5ユーロ
・ヨーグルト 6カップ 2ユーロ

ざっくりとした感覚でパリの半額くらい。非ユーロ圏のチェコ以下かもしれない。
ちなみにホテル代やレストランの費用は他のユーロ圏と同じくらいだったので気をつけよう。

IMG_2029※スーパーで買ったもので朝食。

2014 スペイン旅日記(2)

2014年9月7日(日曜日)
最初は王宮。
中身はいつものハプスブルクっぽい建物なのだけれど、西洋諸国によくあるような殺人的な広さではなくほどよい大きさなので全部回ることができた。
ヨーロッパの国はどんな国でもだいたい黄金期があるので、その時の権力者がいかに浪費しまくったかによって観光地としてのレベルが変わってくるのだけど
スペインの場合はいわゆる大航海時代で、その時の遺産が観光地になっている。

IMG_6138※とりあえず大混雑IMG_6133※表はこんな感じ。ウィーンよりは小さくてつつましいIMG_6151※王宮の西側は森に囲まれている

昼食はスペイン名物の市場。カナッペをいくつかと軽くビールをキメる。
どうしてもヨーロッパだと大皿料理になりがちなので、こういった小品をたくさん
つまめるタイプの食事ができるのは日本人の心をくすぐるものがある。

IMG_2007※カナッペ。見た目どおりとても美味しい。IMG_2005※こんな感じでお店が並んでいて屋台のように買うIMG_2006※なぜかどら焼き
王宮の後は街をバスで回る。
2階建てのオープンパスが街の中心をぐるぐる回っているので、これに乗って街の中心部を
ぐるっと一周していみる。暑さにめげそうになるけど、乾燥しているのでなんとか耐えられる。しかしイタリアとか比較にならない強烈な暑さである。アフリカと言われても信じてしまいそうだ。
IMG_6189※サンチアゴベルナベウ

夕食は近くの人気の店で生ハム・ガスパチョ・パエリア。お酒はサングリアをキメた。
どれも素晴らしくおいしい。
サングリアは日本の居酒屋で飲んだ時の安物のワインをごまかすための甘い味付けの酒というイメージしかなかったのであまり期待をしていなかったのだけど、良質なフルーツがふんだんにブチ込まれて、キンキンに冷やされた状態で飲むと同じ飲み物とは思えないくらいおいしい。甘みがあるものの、ネットリとした嫌な甘みではなく、売れ頃の高級フルーツを吸い込んでいるような素晴らしい味わいだった。おかげで帰国してからもサングリアにハマることになる。

IMG_2014※生ハム。ちょっとこってりしているけど美味しかった。

IMG_2013※とりあえず注文の1単位がこの量はおかしいと思うんです

 

IMG_2015※パエリア。思えば最初に食べたこれが一番美味しかった。

 

 

IMG_2012※ガスパチョというトマトの冷製スープ。スペインの暑さが冷えたスープの美味しさをさらに引き立てる。

2014 スペイン旅日記(1)

2014年9月6日(土曜日)
サッカー、闘牛、エル・グレコ、ガウディ、イスラム建築。
海外旅行も回数を重ねていると初めて行くときのような高揚感はなくなってしまって
あまりその国の文化や成り立ちといったところまで調べるようなことはしなくなってしまう。
特にスペインのようなよく「名前」を知られている国だとさもその国のことを分かっているような気になってしまっているところが
あるのだけれど、実際に行ってみるとそんなぼんやりとした僕のイメージとは全く異なった
素晴らしい体験をすることができたのでその思い出をここに記しておく。

行きの飛行機はいつもどおりにアムステルダム経由。マドリードに到着した最初の印象はヨーロッパとは
思えない強烈な暑さ。大阪とあまり感覚が変わらないのでは?という印象。
もう19時を回っているのにこの暑さだと昼間が思いやられるなどと考えていたのですが
この時点で既にこの国というものを見誤っていたのだった。

ホテルはGrandViaのすぐそばの便利な場所にした。
私のホテルの選択基準は

・駅が近い
・部屋が広い(アパートメントタイプ)
・中心街に近い(移動距離が短い)
・買い物スポットが近い
・近くにスーパーがある

としている。特に駅の近さは重要で、普段の生活よりも疲れるので
ご飯のために電車で他の場所へ、といった元気がなくなってくるので
行動の幅を広げる、という意味では非常にオススメです。

治安についてはEU圏の中では最悪という事前情報だったので
身構えていたせいかもしれないけれど、道を歩くときの圧迫感(つまり嫌な予感)や
どこからか生ごみの腐った匂いが立ち込めていたりして少し不安を感じた。

IMG_6123

ホテルの部屋 超でかいベッド。

IMG_6117

アパートメントタイプなのでキッチンと洗濯機がある

IMG_6113

リビング。超広いが、疲れてベッドに倒れるだけなのでろくに使わなかった。

プラハ・ミュンヘン旅日記 2013年9月13-14日

9月13日 金曜日
今日は美術館めぐり。ノエイピナコテークとアルテ・ピナコテークへ。
これだけ海外の有名な美術館を総なめにしているとさすがに一段落ちるという
印象な否めなかったのですが
http://nl.wikipedia.org/wiki/I_lock_my_door_upon_myself
これだけは最高クラスによかった。
ミュンヘンに行くならぜひ。
IMG_5778※全然関係ないが、100円ショップならぬ1ユーロショップ

9月14日 土曜日
今日は最終日。アルプスの方面に行くつもりだったのだけど、予想以上に寒かったことや
天気が悪くて雪になっていたので、中止してドイツ博物館へ。
軍オタ少年だった人としては、V2ロケットやジェットエンジンのメッサーシュミット
ユンカースなどが見れて至福の時間だった。
やはり機械化が始まってからドイツは歴史で輝きを放つのですねと。

IMG_5822 IMG_5819 IMG_5816 IMG_5812 IMG_5809 IMG_5808 IMG_5803 IMG_5789
その後、もう少し観光をしようかと思ったのですが、既にバイエルンファンが地下鉄で目立ってきたので
少し早めにアリアンツ・アレーナへ直行することに。
試合開始1時間前でしたが、既に電車は超満員で、臨時便がバンバン出ている状態だった。
駅から見るアリアンツ・アレーナは、いかにもスタジアムといった外見ではなく、ふわふわのマシュマロリング
のような形をしていて、近くによると外壁が半透明になっていることもあり、かなり未来的な建造物だった。
一番印象的だったのは、車いすの人がたくさんいて、バリアフリーが徹底していないとこんなことにはならないなと思い
生活の豊かさや環境を求めるEUっぽい生活が非常に羨ましくなった。

試合はハノーバーとだったのだけど当然ながら最初から最後までベップバイエルンの圧勝。

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