プラハ・ミュンヘン旅日記 2013年9月11-12日

9月11日 水曜日
この日は朝6時のバスにのってミュンヘンまで移動した。
早起きと疲れのピークが重なって出かける元気がなかったので
デパ地下でご飯と水などを調達して、休養にあてた。

9月12日 木曜日
今日はダッハウ強制収容所へ行く日。
今回の旅行はプラハ本命で、それに組み合わせる都市としてミュンヘンを選択した理由は
バイエルン・ミュンヘンの試合が見れることと、近くにナチス時代の強制収容所の跡地があることだった。
有名なアウシュヴィッツはポーランドの、それもかなりの僻地にあることから、それ自体を目的にした旅でないと厳しい位置にあるため、カジュアル志向の私としてはダッハウ強制収容所の位置はうってつけであった。
場所はミュンヘン郊外の空気がよい環境にあり、とても凄惨な出来事があった収容所跡地とは
思えない雰囲気だった。

IMG_5746
※とにかく広い
収容所はほとんどが解体されていて更地になっているのだけど、主要施設だけは残されていて、博物館となっている。
いかにしてナチスが権力を握っていったかといった歴史や、施設の各所の説明が書かれているのだけどどうしても自国のことであるためなのか、残酷な描写もなく、淡々とこういう事実がありました、ということが書かれているように感じられた。
ポーランドだと被害者側の立場で作られるため、もっと生々しい表現となるのだろうか。
残念ながら私は行ったことがないので判断が出来ない。

IMG_5728 IMG_5727
※当時の宣伝や支持率

IMG_5730
※使われた食器

IMG_5734
夕食はガイドにのっていたヴァイセス・ブロイハウスへ。ビール会社直営というので
選択してみたのですが、これが大当たり。私が今まで飲んだ最高のビールは

・会社のイベントにサントリーの人が持ってきてくれる工場直送のプレミアムモルツ
・アムステルダムで飲んだハイネケン

がトップツーだったのですが、栄えあるトップスリーにランクインすることになりました。
濃厚でフルーツ味の感じられる独特な味わいなのですが、やはりビールは鮮度なのか
おそろしい旨さでした。
ちなみに飯も極上だったので毎日来ることになりました。

IMG_1529 IMG_1531 IMG_1532

プラハ・ミュンヘン旅日記 2013年9月10日 火曜日

9月10日 火曜日

天気が良かったのでホテルそばのカレル橋へ。
プラハの素晴らしいところは、旧跡の迫力(古さ)が明らかに他の都市の
「中世ヨーロッパ風」の建築よりもワンランク上なところだろう。
実際にはどこかの段階で直したものかもしれないけれど、手前にあるデザインは保ったまま
新しく作りなおしたような建築とははっきりと違う迫力が伝わってくる。

IMG_5673

※カレル橋の入り口

IMG_5663 IMG_5678 IMG_5682

※橋の真ん中

IMG_5691

その後は本日の、というよりこの旅行の目当てであるミュシャのスラブ叙事詩がメイン。
うみこてんてーが教えてくれたスラブ叙事詩の素晴らしさに興味をもってずっとうずうずしていたのですが代表作であるスラブ叙事詩がすべて一箇所に集められているタイミングということで
今回の旅行はプラハに決定した経緯があり。
その素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、前日にみた版画のミュシャとは違って
その巨大さやテーマ性、迫力にただただ圧倒された。
とりあえず絵が好きな人なら死ぬまでに見たほうがいい。

IMG_1515

※ラスボス感が半端ない

IMG_1513

IMG_1517
昼食はあまりお腹が空いていない時の定番として、オムレツ。

IMG_5713IMG_5696
その後は広場を巡ったりシナゴーグを巡ったり。
早めの夕食(グヤーシュと鱒)をとって、コンサートに。
IMG_1516 IMG_1518 IMG_1521

※名物という鱒のソテー。まずい。
(日本より魚がうまい国は世界には無い気がする)

IMG_1519
3列目をなんとか抑えることが出来たのですが、シーズンのオープニングを祝う
特別なタイミングであったようで、レッドカーペットですか?というような
ドレスアップした人々がつどう場所になっていて、ノータイの自分が非常に場違いだった
記憶が・・・・。

IMG_1522 IMG_1525

※客席のドレスアップが半端ない・・・。
演奏のほうは
http://www.universal-music.co.jp/alisa-weilerstein/
がゲストとして来ていたのだけど、目玉になるだけあって
超絶技巧の持ち主だった。
まったくクラシック教養のない人間にこれほど明確に違いをみせつける
技量の人間がいることにこの世界の奥深さを感じる。
以前のウィーンのヴェルディに匹敵する衝撃的なプレイでした。

プラハ・ミュンヘン旅日記 2013年9月9日 月曜日

9月9日 月曜日

今日は市内の主要スポットを周ることにする。
国立美術館は休みだったので、時間をロスしたものの、すぐに切り替えて市内中心部へ。

・ミュシャ美術館
版画メインだったので、いまいち。休む場所がなかったので、昨日のダメージが抜け切らない体には
つらかった。ミュシャ自体は

https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%B7%E3%83%A3&client=firefox-a&hs=vPF&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=dBZFVMkwo-mYBf7rgfgK&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1288&bih=906

といった、古いRPGが好きな人にはグッとくる画家です。
羽海野てんてーが猛プッシュしていたので興味をもったのだけど、後述のスラブ叙事詩のインパクトに比べると
やっぱり弱いので、あえてプラハまで来て、、、といった評価。

・共産主義博物館
ここは興味のない人からするとつまらないけれど、歴史に興味がある人ならたまらないと思います。
共産主義時代の恐怖政治や、ずさんな経済政策、当時の商店の再現や秘密警察の取調室などが再現されている。

IMG_1472

※レーニンの本

IMG_1473

※当時の指導者と恐怖のあの人との絵

IMG_1476

※北朝鮮関連の展示。生々しい。

IMG_1482
IMG_1481 IMG_1484 IMG_1483

※当時の商店を再現した展示。モノが手に入らない・・・。

IMG_1486IMG_1487

※秘密警察の取調室の再現。怖すぎる。

IMG_1492

※だれかによく似たキャラのグッズ
お昼はホテルの屋上テラスでイタリアンを頂きました。
ここはおいしいのと、景色が極上なのでオススメ。

http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g274707-d6612937-Reviews-Terrace_at_Hotel_U_Prince-Prague_Bohemia.html

IMG_1494 IMG_1495

※飯もうまかったが、景色も極上

買い物をして、夕食はグヤーシュとカツ。

IMG_1511 IMG_1509

※グヤーシュ(こちらのビーフシチュー的な料理)はやはりうまい

プラハ・ミュンヘン旅日記 2013年9月7日(土曜日)その3

ヴルタヴァ川のクルージング

夜はヴルタヴァ川のクルージングを予約しておいた。
プラハは夜に遊ぶところがたくさんある街ではないので、クルージングはおすすめです。
食事は正直おいしいとは言えないのだけど、ライトアップされたプラハのランドマークを
船上から堪能できます。
橙色に照らされた城や、古い橋などは昼間と違った美しさを見せるのでゾクッとします。
いかんせん船の上からなので写真がブレブレなのばかりで、魅力がうまく伝えられないのですが。

IMG_5618

※出発直後の夕暮れのカレル橋

 

 

IMG_5625

※このオレンジ色がたまらない

IMG_5632 IMG_5642 IMG_5652

※比較的ブレがましな写真シリーズ

プラハ・ミュンヘン旅日記 2013年9月7日(土曜日)その2

プラハ城の中はいつもの西洋のお城なのですが、ところどころ他とは違った年季を感じさせる建物が
印象的でした。日本に例えると奈良時代の寺社が朱い色だったりするようなイメージ。

IMG_5517

※プラハ城入り口。

IMG_5536 IMG_5539

※これはいいバリスタ

IMG_5533

※当時を再現した部屋の内部。想像したよりずっと狭い。

昼食はお城の外壁沿いのレストランで頂く。
プラハのメシは物価が安くて、支払っている額が他国と変わらないからなのか
全体的に期待しているよりもとても美味しかった。
IMG_1455 IMG_1456

※チキンソテーのバジルソースと、パニーニ。どっちも美味だった。

食事の後はストラホフ修道院まで向かう。既に歩きすぎて普段の運動不足から死にそうになっていたのだけど
昔の図書館跡はヨーロッパ名物の中でも最上級の楽しみなのであと少しと念じながら進む。
図書館はウィーンと同じで非常に素晴らしかったのだけど、中に入るのは予約がいるようなので
少し離れたところで眺めることしか出来なかったのが残念。
これから旅行する人は注意してください。

IMG_5615

※図書館の本。さっぱり読めないけど迫力はある。

IMG_5605

※図書館内部。ファンタジー感が充満している。

プラハ・ミュンヘン旅日記 2013年9月8日(日曜日)その1 ザ・スリ

ホテルからの景色は旧市街の中心だけあってとても素晴らしく
ヨーロッパの他の旧市街よりもワンランク上の古さが伝わってくる。
実際に12世紀くらいの建物が残っているみたいで、テーマパーク的な旧市街を超えたオーラが
感じられた。

IMG_5513

IMG_5515
まずプラハ城に向かう。

ザ・スリ

とりあえずスリに遭いました。
私は非常に用心深い方ですし、仕事柄、準備や危険予測は十分に行うほうだと自負しているのですが
プラハ城へ向かうトラムの中という典型的かつもっとも警戒すべきポイントでスリに遭いました。
定期的に財布はチェックしていたので盗られた後すぐに気がついたのですが、盗られたことには
まったく気がつかなかった。
幸いにも同乗していたアメリカ人のおばさんが一部始終を見ていて、スリを追い込んでくれたので
財布を取り戻すことができたのですが、非常に幸運であった言わざるをえない。
財布は腰に巻き付けるポーチの中に入れていて、なおかつずっと手で抑えていたのですが
それでも盗まれてしまったことを考えると電車がゆれた一瞬のタイミングで盗るような神業であったと
思われます。このことで得られた教訓としては

・私は気をつけているの大丈夫というのは間違い
・素人がどれだけ気をつけても一流のプロにかかればイチコロ

ということでした。いやーコワイコワイ。
ということで、私はぜったい引っかからないと思っていたのですが、あっさりとやられてしまったので
皆さんも気をつけてください・・・。

IMG_5516

※スリに遭ったトラム

プラハミュンヘン旅日記 その1

9月7日(土曜日)
今年の夏休みはプラハとミュンヘン。
ルートは関空→アムステルダム→プラハ→ミュンヘン。
いろいろ乗った結論として関空からの欧州便はアムステルダムが一番バランスがよいと再確認した。
理由としては

・他と比べて安い
欧州直行便はローマ・パリ・アムステルダム・フランクフルト・ヘルシンキ・ロンドンが
あるけれどその中では比較的安いグループに入ること。

・座席が比較的広い
ものすごい小さな差ではるのだけど、エコノミーの広さが比較的マシ
(エールフランスとかマジ灰皿のような狭さ)

・緯度が高いので乗り換えが便利
アムステルダムは高めの緯度なので、ヨーロッパ内で乗り換えしたときに遠回りのルートになりにくい。

となります。

IMG_1446
※アムステルダムで飲んだハイネケン。まずまずの味。

サクッとアムステルダムから乗り換えてプラハ空港に到着。
第一印象は小さな空港ってことと、人が少なくて静かだなということ。

街の構造的に空港からのアクセスがタクシー必須なのだけど、あまりにも有名なプラハのぼったくりタクシーの
噂を聞いていたので、お金のことで最初っから消耗したくないのでホテルの送迎を頼んでおいた。
迎えの人を捕まえて空港の駐車場へ向かうとチェコ名物のシュコダが!
明らかに整備不足を想起させるブレーキからキーーキー奏でられるシュコダでのドライブというのはなかなかの恐怖体験
だった。とりあえずこの事実だけでも決して裕福な国ではないことが分かった。

IMG_1447

※シュコダ=チェコの自動車メーカー
※噂=むしろ事実

ホテルはいつものようにアパートメントホテルを頼んだのだけど
外見はどうみても普通のアパートだった。
呼び鈴を鳴らしたらオートロックを開けてくれて、エレベーターで2階へ登るとフロントがあった。
部屋は恐ろしく広くて大満足なのだけど、設備がかなり微妙。
まあこれで一泊15kちょっとなら激安なので文句はいえない。

IMG_5511

※ホテルからの景色。(翌日朝)

今年の夏休み

プラハとミュンヘンに行ってきました。

写真はプラハ。IMG_5564

ヨーロッパの旧市街の見本みたいな街でした。とりあえずスリに遭ったのでそのことをお伝えすると
「自分はちゃんとしているので大丈夫」というのはおそらく通用しないということを学びました。
(自分もそう思っていたタイプなので)
完全にそれでメシを喰っているプロの仕事なので、サイドポーチを腰に括りつけて
カラダの前にファスナー+ボタンの装備でも開けられているのに全く気づきませんでした。
しかもそれほど満員でもないんですよね・・・。まさに匠の技でした。(;´Д`)みなさん気をつけて。

 

 

 

 

Paris&Belugium日記 その9

 

3/10(木)

今日はレンタカーでドライブの日。

とはいってもブリュッセルは交通量も多くて怖いので

郊外のブルッヘまで電車で行って、そこでレンタカーを借りる予定にしていた。

駅からレンタカーの店まで歩いていると、別荘地に使われているのか

日本では豪邸といっておいい立派な家が立ち並んでいる。

Bruggeの住宅地
Bruggeの住宅地

そんな中をアジア系の我々が歩いているとそれだけで怪しいので捕まりそうだね、といったことを

ぶるぼんと話していた。よく考えるとこの国はかなりお金持ちなのか、クルマもAudiやらBMWやら

出たばかりのアルファロメオ・ジュリエッタなどがバンバン見かける。

あとでGDPなどを調べて分かったことなのだけど、一人あたりのGDPは日本よりもはっきりと上だった。

レンタカー屋さんでルノーのディーゼルを借りて走りだす。

希望のFiat500がなかったのが残念だけどまあしかたがない。

いつもと違って車高の高い車が逆に新鮮で、遠くまで見渡せる。

なれない異国の左ハンドルなので、この車が結果的には良かったのかもしれない。

ぶるぼん曰くすごくうトルクフル!

なのでギアチェンジを

ちょっとくらいサボってもいいので楽に運転できるとのこと。

とりあえず大西洋(北海だけど)が大きな目的のひとつなので海沿いのリゾートである

Knokkeまで向かう。今回はスマートフォンがあるので、前にモン・サン・ミッシェルへ

行く時に迷って地獄のように同じ所をグルグル回り続けたことを思えば嘘のように

あっさりと辿り着くことができた。

Knokke 2 Knokke 1

パーキング・メーターの前で駐車して海外沿いを歩くとすぐに砂浜が見えた。

思えば遠くまで来たもんだ・・・。という感慨に浸ることができたけど実際に見た

北海はかなり遠浅の海なので茶色くて微妙な海だった・・・。

だけど同じ海でも香りやそこに見える風景、行き交う人々といった五感で感じる全てが

自分の記憶にある海とは異なっていてしばらく岸壁に腰を下ろしてゆっくりとした時間を

感じながらずっと海や海岸沿いの風景を眺める。

特に有名な観光地があるところじゃなかったけれど

こういったゆっくりとした気分になれるところで違う世界を眺めているのがたまらなく楽しい。

IMG_4560

北海
北海

IMG_4556

Knokkeの後は海岸沿いをずっと進んでフランスの方へ向かい、飽きてきたら内陸によって

ブルッヘからぐるっと南に回りこんでガイドブックで運河がキレイだと載っていたDammmeへ向かう。

ちょっとオランダ風の運河のある風景が広がっていてどこまでも続く一直線の運河と街路樹が

続いていく風景がすばらしかた。

IMG_4622

Damme
Damme

IMG_4599

お昼ご飯はDammeでオムレツを食べた。オムレツは日本風のいわゆるふわとろのやつではなくて

こっちのはカチカチにウェルダンになっているのが特徴的だった。

これはこれでおいしく感じたことと、量がちょうどいいこともあって

その後はオムレツ食いまくりになるのでした。

クルマを返した後ブルッヘの観光をしようかと思ったけどぶるぼんが疲労困憊になっていたので

そのまま帰った。さすがに異国での初めての左ハンドル右シフト右側通行は応えたみたいだ。

夕食はホテルそばのファミレスちっくなお店でステーキを食べた。

お肉はとても美味しかったのだけど、一緒に飲んだベルギービールが

酸っぱいことにびっくりした。、あともう一つの特徴はみんなゴキュゴキュのまないで

ちびちびと一杯を舐めるように時間をかけて飲んでいることだった。

ビールの飲み方一つとってもお国柄が出るものなのだろうか。